【世界の中学生~フランス(5)~】日本の学校との違いは?

世界の中学生の仲間を紹介するシリーズ。パリで暮らすリルーさんの生活を紹介しています。今回は、日本とは違うフランスの教育の特色に注目してみました。


塾がないフランス

 フランスが日本と大きく違うのは「塾」の制度がないことです。学習は、学校の勉強が軸となり、学校の勉強でわからない部分は親が教えています。親が教えられない時は週に1~2回程度、大学生などに勉強を見てもらう人もいますが、これはごくまれなケースです。

 

フランスでは、みな基本的に幼稚園から大学まで公立校に通います。公立と私立の比率は83.5%:16.5%と、私立校が圧倒的に少ないのも、日本と大きく違うところですね。

 

 

個性を重んじるフランスの教育

 フランスの学校には、制服がありません。多人種国家であり、個性を尊重することを重んじているので、一人ひとりが似合うもの、好きなものが違うという考えがあるためです。通学用のバッグの指定もなく、みんな好きなものを使用しています。

 

また、フランスの学校では、生徒が掃除するのではなく、学校で雇用する掃除婦さんが掃除に対応してくれているそう。給食は教室ではなく、食堂で食べ、先生は食堂の職員用のスペースで食べるので、日本のように、生徒と先生は同じ部屋で食事をすることはないようです。

 

フランスの学校の特色は、授業中に発表する機会が多いこと。自分で意見をまとめてプレゼンする力がかなり養われています。

 

日本では、「みんなで仲よく」ということを心がける人が多いのに対して、フランスはどちらかというと、「気が合う人と付き合えばよい」という考えの生徒や親が多く、また、人はそれぞれ好きなんのが違うので、親しい人と同じ趣味を共通することもあまりなく、習い事に仲良しの友達と一緒にではなく、ひとりで通う生徒が多いようです。

 

 


リルーさんは、日本をどう思う?

 日本とはまったく異なるフランスの教育を受けているリルーさんに、日本について聞いてみました。

 

——日本と聞いてイメージするものは何ですか?

 

陸続きのフランスとは違って、島国であること。海に囲まれて、深い森があり、自然と密着した生活をしているイメージですね。それ以外については……、興味はあるのですが、正直分からないです。

 

 

日本は、リルーさんにとってはまだいろいろとわからないことが多い国のようですね。

 

 

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