【世界の中学生~ブラジル(4)~】平日はお母さんと、週末はお父さんと

世界の中学生をリサーチし、お届けするシリーズ。今回はブラジル在住13歳のリビアンさんの家庭事情をご紹介します。


夫婦別居が多いブラジル

 日本からは遠く離れている国、ブラジル。家族の暮らし方も日本とは違っています。たとえば、ブラジルでは夫婦が別居していることも多いのだそう。また、そのせいか、親戚やご近所付き合いも充実しているようです。

 

 

ブラジルの一般的な家庭って?

 ブラジルの一般的な家庭では、夫婦共働きで、親戚が近所に住んでいるケースが比較的多いようです。育児も両親だけでなく、親戚や親兄弟が助けていることも少なくないとか。また、リビアンさんの両親のように、夫婦が別居していることも多いのです。その場合、たいてい子どもは、平日は母親側で生活し、週末は父親といっしょに過ごすそうです。

 

平日子どもと生活している母親は、子育てにも融通が利くようなスケジュールで働いている人が多く、朝から出勤し、午後2時から3時ごろには帰宅したり、午前か午後のどちらかだけ仕事をしたり。ゆとりがありそうな働き方は興味深いですね。

 

平日は家族だけで過ごして、週末は親戚で集まって食事をしたり、歓談して過ごしたりするほか、旅行に出かけるというのもごく一般的な過ごし方のようです。友人、知人の誕生日会などのパーティーもよく開かれるそう。家族付き合いやご近所付き合いも充実しているんですね。

 

 

都市部と地方で格差がある授業スタイル

 基本的にサンパウロ市から100キロ圏内であれば、都市部も地方部も授業のスタイルは変わりません。しかし、地方の田舎の町では、たとえ地元でよく知られた私立学校であっても授業のペースが遅いとか。そのため、サンパウロ市に来ると、最初は授業のペースについてこられない生徒もいるようです。でも、州が違えばまた状況も変わるようです。たとえば、パラナ州などでは田舎の公立学校でも都市部の私立学校レベルなのだとか。逆にブラジル東北部の州の奥地のように、まともな学校が少ないというような地域も。

 

なかなか全土で同じレベルをめざすのは難しそうですね。

 

 

子育て・教育Q&A