効果的な1学期の勉強の振り返り方

夏休みに「宿題以外にプラスαの勉強をがんばりたい」という人は、どんな勉強をしたら良いのでしょう? 高1生、高2生の場合、“1学期の復習”に取り組むことをおすすめします。今回の記事では、「なぜ復習に取り組むべきなのか」「具体的にどんな勉強を進めたら効果的なのか」を紹介します。


夏休みに1学期の勉強を振り返るべき理由とは?

 なぜ、夏休み期間中に1学期に習った範囲の振り返りが大切なのでしょうか?

 

高1生にとって、高校生活が始まってまだ4ヵ月ほど。学習した範囲が狭いので、ニガテになりかけている科目や単元を発見しやすいのです。今後のつまずきをなくすためにも、ぜひこのタイミングで復習をしておきましょう。

 

高2生の場合、この夏休みは高校生活の折り返しを目前にした時期にあたります。このあと、少しずつ受験体制にシフトしていくために、夏休みは復習に取り組み、得意・苦手を把握して対策を始めておくことが大切です。

 

「復習ではなく、2学期の予習に力を入れても良いのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、独学で予習を進めるのは時間も労力もかかります。1学期の復習をすべて終えてから予習に取り組むのであれば良いのでしょうが、そうでない場合は復習を優先する方がいいでしょう。

 

 

目的は「苦手分野の発見」。全範囲をひと通り復習しよう!

 1学期の振り返りの目的は、「苦手分野や穴がないかを発見すること」です。そこで、まずは定期テストを見直し、点数が取れなかった単元や理解不足の分野を確認し、知識を補強しましょう。そのうえで習った範囲をひと通り見直して、見落としている穴がないかを確認します。苦手を発見した場合は、きちんと対策をしておきましょう。

 

各教科の振り返りに使う教材は、教科書や学校で配布された問題集でOK。夏休みの宿題として復習用のワークを渡されている場合、それを使ってもよいでしょう。ただし、いくつもの問題集に手を出してしまうのはNG。時間がなくなって中途半端になるより、ひとつに絞って、全範囲を見直す方が効率的です。

 

 

科目ごとに振り返りのコツを紹介!

 夏休みとはいえ宿題があったり遊びの予定もあったりして、自分のための勉強に充てられる時間は限られていることでしょう。そこで、1学期の振り返りは、積み重ねが大切になる英語、数学、国語の主要3科目を中心に行うのがおすすめです。

 

英語は文法を中心に復習するのが基本です。教科書の単元ごとに文法の知識をしっかり定着させましょう。文法の見直しが終わったら、教科書の本文を読んで、忘れている英単語がないかチェックを!

 

数学は、教科書の例題をひと通り解き直すとニガテが発見しやすくなります。解けなかった箇所をきちんと対策し、練習問題も解いておきましょう。

 

国語は古文の文法知識や重要古語を中心に再確認すると良いでしょう。また、漢字の復習をするときに、その熟語の意味まで調べておくと、語彙力の強化にもつながります。

 

2学期はどの学年も学習内容が増えますし、行事も多くなります。復習をしっかりしておけば、忙しい中でも授業の理解がスムーズに進むはず。2学期の良いスタートをきるためにも、ぜひ夏休みのうちにがんばりましょう!

 

 

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