気になる他の家庭…テストに向けて工夫していることとは?

それぞれのご家庭で、定期テストに向けて工夫していることがあるかと思います。他のご家庭ではどのような工夫をして定期テストに挑んでいるのでしょうか。アンケート(※)を行いました。まずはその結果を見てみましょう。


定期テストに向けて各家庭で工夫していることは?

 「定期テストの準備で工夫していること」についてアンケートを行った結果、次のような回答が上位に上がりました。

 

「数学で80点以上取ったらゲームを買ってあげる」など目標とごほうびを用意した:22%

家族の誰かが子どもに勉強を教えた:22%

「夕飯の前に机に1時間向かう」など、具体的なルールを決めた:19%

 

 

 


目標とごほうびを用意…「ごほうび」は「かならずごほうびが必要になってしまう」?

 あまりにも高価なものは家計の負担となってしまいますが、ごほうびを用意する方法自体は悪いやり方ではありません。ごほうびがなければ勉強しなくなるのでは…と心配に思われるかもしれませんが、ごほうびでなくとも普段から子どもに買い与えるものはあるはず。それらのいくつかを「ごほうび」に設定するようにして、子どものやる気を盛り上げればいいのです。

 

これにより勉強の習慣づけができたり、「成績が上がってきた」といった達成感を得られたりすれば、ごほうびのことを意識しなくとも勉強するようになります。将来や勉強の必要性といったことは、成長するにつれ子ども自身もしっかり考えるようになるからです。

 

 

家族の誰かが子どもに勉強を教えた…「家族が教える」のは難易度が高すぎる?

 家族が教えられるのであれば、「わからないときにすぐ確認できる」「子どもの性格や癖を理解した上で適切な勉強方法を選べる」など、メリットはたくさんあります。中学、高校の学習内容ともなるとなかなか教えるのも難しく、自信がないと思うかもしれませんが、実は、「教える」というレベルに至る必要はありません。調べればわかることを一緒に調べる、記憶できるか競争してみるなど、苦手でも一緒にできることを一緒にやること、探求することが重要です。上から教えることが重要なわけではありません。

 

そのようにして身近な人が一緒に取り組んでくれることは子どもにとっても嬉しいことであり、勉強に目が向きやすくなります。最近は難しい数式の解き方をYouTubeなどの無料動画で見ることもできますので、ご自身も中学・高校の勉強をやりなおしてみる気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

具体的なルールを決めた…欲張らないルールを作って、小さな達成感を得る

 子ども自身にも、勉強に対する焦りはあります。ですが、100%しっかりやろう、完璧にやろうと考えると、あまりにもハードルが高すぎてすぐにあきらめてしまうのです。そこで、欲張らない小さなルールを作って、これを守るようにしてみましょう。たとえば、「夕飯の前に机に1時間向かう」「朝1時間早く起きて勉強をする」「テレビを1時間見たら2時間は勉強する」といったものです。これだけでも勉強のリズムはできますし、「ルールを守ることができた」という達成感を得ることもできます。小さな自信の積み重ねが、勉強することを楽しい、面白いと思わせてくれます。

 

その他の回答にあるような、「テストの日程や範囲表を目に付く場所に貼っておいた」「さまざまな工夫を組み合わせる」「家庭教師や通信教育を利用した」などの工夫をいくつも実施し、我が子に合う方法を一緒に探してみましょう。子ども自身もただただ「勉強しなさい」と言われるより、一生懸命取り組むことについてよく考えるようになるはずです。

 

【アンケートについて】

■調査地域:全国

■調査対象:中高生のお子さまをお持ちの保護者のかた

■調査期間:2015年3月2日?2015年3月16日

■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート

■有効回答数:1,971名

 

 

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