おぐらなおみの「受験だん。」~受験生親子体験記・大学編【後編】

志望大学に進むため、高校卒業後、2年目の受験生活を送ることになった、マンガ家おぐらなおみさんの長女。前回は浪人決定に夫の転勤が重なって、引っ越しまですることになった現在について伺いました。今回は、高校3年間で一番つらかった時のことや、今後への意気込みについてお話しいただきました。

大変だったのは、もちろんあの高2の時

順調だった高校1年の時に比べて、ムスメと私がつらかったのが高校2年の時でした。この辺りのことは、記事(おぐらなおみの「受験うぃる。」~高2編~)にもたっぷり描きましたが、高望みな志望大学を設定しながら、学校の活動やクラスの仲間に縛られすぎて、ムスメ自身が疲れてしまったようです。



大学受験は積み重ねだと実感 そして保護者の「受験体験」は意味がない!

大学受験のことを考えると、高1、高2の時に基礎をしっかりと固めておくべきでした。しかし、ムスメはそれができなかった……といいますか、高3になって受験モードになったところで、取り戻すことができませんでした。
私が受験生だったころは「高3の秋から勉強を始めても合格!」みたいなのがありましたが、今はそういうの、ほぼ無理ですね。あまり「自分の時はあーだった、こーだった」と保護者の受験体験と重ねても意味がないと実感しました。当時とは、受験のシステムも、子ども自身の気持ちも違うのだから、比べてもしかたありません。



浪人が決まってその後 必ず終わりはくると信じて……

全滅で終わったムスメですが、浪人決定後に関東に引っ越したこともあり、なんだかんだいって大学の選択肢がぐっと広がり、「結果オーライ」という感じです。これからの1年は、もう高校時代のしがらみなどから解放されて、しっかりと行きたい大学へ進んでほしいですね。
現役の時にもできたのに、残念ながらできなかったことに「オープンキャンパス訪問」があります。地方のハンデや、ムスメの「高2トラブル」などで、ほとんど行けませんでした。しかし、今年はできるだけ訪問したいと思います。

大学受験は、親子とも孤独になりがちです。そんな時、ここをご覧になって、「あ、うちだけじゃないんだな」と思っていただけますと幸いです。そして、どんなことにも終わりは必ずきます。「希望した大学に合格」というハッピーエンドを信じて、ムスメと私の浪人ライフ、スタートしています。



●マーちゃんからのひとこと
高2のいろいろは「受験なう。~高2編~」で、お母さんが描いているとおりです。学校行事のリーダー的なことをして大変だった時に、クラスのみんなが勉強をがんばるようになり。そんなクラスのみんなが大好きだけれど、同じように勉強に励むことがどうしてもできなくて……。心も体もついていけませんでした。高3になってからは気持ちを切り替えてがんばったけれど、やはり取り戻すのは難しかったです。

今は、「今年は絶対合格するぞ!」と思っています。そして、現役の時とは違って、志望大学を決めるポイントのひとつに、「早く社会人として活躍できる学部」も入れました。4月から予備校にも通っています。これから1年、がんばります。


プロフィール


おぐらなおみ

漫画家&イラストレーター。長女(25歳)長男(19歳)のベテランママン。急に汗をかく、突然ドキドキするなどの更年期症状と付き合っています。趣味は散歩というか道草。知らない路地をガンガン歩いてよく迷子になる。東京在住。
著書に『働きママン(シリーズ続刊あり)』『私の穴がうまらない』など多数。
Twitter @ogura_naomi

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