【第2回】おぐらなおみの「受験だん。」~受験生親子体験記

高校受験の「お金」は
右から左へ気軽に飛んでいく

塾に通っていたこともあって、思った以上にお金はかかりました。受験のためだから仕方ないと思っていましたが、夏の講習のときに10数万引き落とされたときには、さすがにわたしの胸の中では収めきれず、「気にしなくても良いけど、これだけかかってるから」と通帳を見せました。知らせずにはいられなかったですね。
そういう受験にかかるお金や1年間の受験の流れについては、2年生でやったPTAの役員のときに、ほかのお母さんたちに教えてもらっていたので、ある程度は覚悟できていました。お母さんたちからの口コミは、高校受験の情報誌や学校でもらうパンフレットには載っていないようなリアルな情報で、かなり役に立ちましたよ。そのおかげで、中3になって受験、受験と焦らずに済んだのかもしれません。受験情報を仕入れられる機会としては、役員になるのはおススメです。



心配したり焦ったり
でも「受験生の親」になれてよかった

発表の日は、長かったですね。本当に長かった。推薦だったので、合格の知らせを持って帰宅したのは、4時ごろだったと思います。
まずはほっとしました。でもそれ以上に、子どもが誇らしかったです。うちの子は、本当に言ったことをやってのけたんだ。自分一人で試験場に行って、試験受けて、一人で帰ってきて、一人で合格してきて。幼かった我が子が、受験を経て親の考えが及ばないようなところまでいってしまった。そんな感じです。親が何もしないで、ひとりで勝ち取ってきたことって、これが初めてじゃないでしょうか。
中3後半だけの短い期間でしたが、心配したり、焦ったり、悩んだり。イライラする子どものそばで、悶々(もんもん)としたり。そんな「受験生の親」になれてよかったです。子どもとの距離も、受験をとおして近くなった気がします。夫と、子どものことについて相談して、こんなに真剣に考えたのも初めてかもしれません。だからこそ、受験が終わったあとに素直に、子どもを誇らしく思えたのだと思います。
「受験生の親」を体験して思うのは「親は焦らないこと」。子どもはマンガをボケッと読んでいても、心の中では大変な葛藤があると思うんです。だから、親はそんな姿を見ても「焦らず、見守る」。それが、わたしが1年間で感じた「受験生の親」へのアドバイスですね。



プロフィール

おぐらなおみ

おぐらなおみ

マンガ家、イラストレーター。「子育てレインボウ」「育児バビデブー」「働きママン1年生」など著書多数。

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