時間管理がどんどん上手に楽しくなる! プロが教える手帳で「自分を予約する」という考え方
子どもが自分なりの時間管理を身に付けるのに効果を発揮する「手帳」。「親子の時間管理術」講座の開催や、大人気の手帳(アクションプランナー)をプロデュースしている佐々木かをり氏が、自主的に考え、行動する力を育む「手帳づくり」を指南する。
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わたしが試行錯誤して到達したのが、「自分を予約する」ための、見開きで1週間タイプの手帳です。約束や予定の「時刻」を書き込むのではなく、それらに「どれくらいの時間を使うのか」を書き込むのがポイントです。約束だけでなく、自分のやるべきこと・やりたいことに必要な時間を「予約」していくという考え方です。
(1)基本は時間を「面」でとらえること
「自分を予約する」場合、その予定に時間がどれくらいかかるかを、始まりから終わりまで「面」で書き込み、時間の分量を目で見てわかるようにします。
(2)動かせない予定から書き込んでいこう
まずは、学校や塾、習い事といった動かせない予定から書き込みましょう。
(3)約束や勉強はもちろん、遊び、移動の時間まで「全部」書こう
自分の行動は、できるだけ多く、書き込むようにしましょう。
(4)予定にかかる時間は余裕を持たせよう
たとえば自宅学習で、算数ドリルを1時間するとします。このとき大切なのが、ドリルの量をどれくらい「予約」するかです。1時間で5枚のドリルができそうでも、あえて確実にできる3枚程度にします。こうすることで、子どもは達成感によってハッピーな気分になり、自信がつきます。
(5)空いている時間は何に使う?
この手帳の書き方にすると、空いている時間がどこにあるのかが一目瞭然になります。この時間は、ゲームや読書、ぼんやりするなど、お子さまがやりたいことに使える《楽しい時間》です。一方で、予定通りにできなかったことがあれば、この空き時間にまた「自分を予約」し、取り戻すこともできます。
● その他:保護者も「自分を予約」しましょう
ここでは、子どもの手帳づくりを紹介しましたが、保護者も手帳をつくり、親子で使う時間を共有し、「予約」しましょう。たとえばお子さまといっしょに、食事をする時間を決めたら、保護者の手帳には調理にかかる時間も書き込むようにします。
出典:《計画する力》が身につく、子どもの時間管理術 ~実践編~ -ベネッセ教育情報サイト