小学校の卒業式 印象に残る1日に 子どもどうしでお祝いも
アンケート期間:2014/3/26~2014/4/1 回答者数:1219名
アンケート対象:小学6年生以上のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある。
日差しの暖かさを感じ、緑も芽吹き始める春。新たな出会いがある入学の季節であると共に、別れもある卒業の季節でもあります。
小学校生活6年間、共に学校で学び、また一緒に遊んできた仲間たち。全員とまではいかなくても、この日を機会に学校でのつながりがなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。
そんな「お別れ」の一面もあってか、卒業式は印象に残りやすいもの。最近の小学生は、どんな1日を過ごしているのでしょうか。今回は「小学校の卒業式」について伺ってみました。
9割近くが歌う「校歌以外の歌」 Jポップも
卒業式では、卒業証書授与や、卒業生からの言葉、校歌斉唱などさまざまな行事がありますが、保護者にとって印象深く残るのはどのようなシーンなのでしょうか。伺うと、卒業証書授与に次いで、校歌以外の合唱が印象的、という結果となりました。実際、卒業式で校歌以外の歌を歌ったかという質問に対しては9割近くが「歌った」と回答しており、こちらも恒例の行事となっているようです。
【図1 卒業式の行事のうちで、いちばん印象深かったものは何ですか?】
【図2 卒業式で、校歌以外の歌を歌いましたか?】
どのような歌が歌われているか伺ったところ、「仰げば尊し」「蛍の光」といった伝統的な曲に加え、「旅立ちの日に」「最後のチャイム」「巣立ちの歌」「ビリーヴ」といった合唱曲、またなかにはアンジェラ・アキの「手紙」、いきものがかりの「YELL」、ゆずの「友~旅立ちの時~」といったJポップに至るまで、幅広く選ばれているようです。
卒業生、また在校生や先生もひとつになって合唱する姿は、その歌の歌詞やメロディーなども相まって、より卒業式を感動的なものにするのでしょう。アンケートでも、「きれいな声で気分が盛り上がった」「合唱を聞いていると、これまでの思い出が浮かんできて感動した」といった声が多く聞かれました。
ただ、Jポップの曲が選択されることには賛否あるようで、「今時だなぁ……と。でも、子どもたち自身が歌いたい歌を決めたと聞き、いいなと思いました」という肯定的な意見がある一方、「よく知らない曲なので特に感動はなかった」と、逆に冷めてしまった、という意見もあるようです。
卒業式以外のイベント 先生へのプレゼント、子どもどうしでお祝いなど
卒業式の日には、学校が行う「正式な」卒業式以外にも、いろいろとイベントを行うケースもあるのではないでしょうか。
まず、担任の先生に子どもたちから記念品を渡したか伺ってみると、5割近くが「渡した」と回答しました。内容は花束や色紙といった定番と思われるもの以外にも、Tシャツに寄せ書き、ビデオレター、ジャージ、はたまたよほど先生が欲しがっていたのか「加湿器」という回答も。子どもたちなりに、先生に喜んでもらえるよう、いろいろと工夫しているようです。
【図3 担任の先生に、クラスの子どもたちから記念品を渡しましたか?】
また、子どもたちどうしでお祝いの場を設けるケースもあるようです。卒業式の日に誰と食事をしたか伺うと、同じクラスや仲のよい子どもたちどうしで食事会をしている、という回答がそれぞれ2割前後見られました。子どもの自宅や、保護者が付き添いのうえ、ファミリーレストランなどで行うことが多いようです。
【図4 卒業式の日に謝恩会以外の食事会で、どなたと食事をしましたか?】
卒業式で最近流行したJポップを皆で合唱したり、先生に工夫を凝らした記念品をあげたり、また子どもたちだけで卒業を祝ったり……。「最近の卒業式は変わってきた」と感じる保護者も多いのではないでしょうか。
卒業式は、子どもにとって大切な成長のひとつの節目。大切なのは、子ども、保護者共に、成長を意識し印象に残る節目とすること。子どもの成長につながる1日としたいものです。