そろばんは何歳から始めるべき?

 子どもの習い事として今でも根強い人気のある「そろばん」。たしかに、日常生活の中で使うことは少ないかもしれませんが、そろばんを習うことで計算が得意になったり、脳によい刺激を与えたりなど、メリットが多いことでも知られています。では、そろばんは一体何歳くらいから始めるべきなのでしょうか。

 

 

小学1年生から習い始める子どもが多い

 個人差も大きいのではっきりと「何歳からがよい」ということはありませんが、多くの子どもたちは小学1年生から2年生に習い始めることが多いようです。やはり、子どもが数字に興味を持ち始めるころのほうが、すんなりと学びに入りやすいと考えられます。

 

また、集中力の問題もあります。それぞれのそろばん塾のやり方にもよりますが、加減算の基本やかけ算の基本ぐらいまでは個人の進度に合わせて指導していきます。ある程度上手になると学校と同じ「授業形式」であるため、授業に慣れていないと少し大変かもしれません。

ただし、小学校入学前の園児、特に年長さんについては、そろばんを習っているケースもあります。お兄さん、お姉さんがすでにそろばんを習っていてそろばんになじみがある、親と一緒に授業を受けられるような体制である、など一定の条件がそろっていれば、無理なく習い始めることができるでしょう。小学校に行くようにならないと受け入れないとか、時期によっては幼児に指導の時間をとられてしまうので、初歩の生徒が少なくて受け入れられるときだけ受け入れる、という教室もあります。

 

 

平均年齢は9歳程度。「早めに始める」のが秘訣

 実際にそろばんを習っている子どもの平均年齢は9歳程度だと考えられます。多くは小学生で、やはり高学年になってから始めるより低学年のうちに始めるほうが、数字に慣れ親しむことになりますので、学校での勉強も取り組みやすいです。

 

ある程度大きくなってから始めると、そろばんで計算するよりも頭の中で計算することに意識が向いてしまうことも多く、そろばんを使うことのメリットがよくわからなくなってしまうこともあるかもしれません。ただし、大人になってから始めるという人もいるようですので、やる気があれば、「○歳では遅い」ということはありません。

 

強いてそろばんを習い始めるおすすめの学年をいうのなら、小学校1年生から2年生くらいだといえます。それぞれの子どもの興味や数字の理解度なども踏まえながら、習い始める時期を考えてみてください。

 

 

記事監修:
一般社団法人日本珠算連盟教育研究部部長 西川善彰

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