反抗期はいつから始まるの?具体的な年齢と親の心構えについて
最近自分の子どもの様子が違う……もしかして「反抗期」? でも、ただ機嫌が悪いだけかもしれない、何か別の原因があって一時的に落ち着かないだけかもしれない……。そんなふうに悩んでいるママやパパはいませんか? いったい反抗期は、いつから始まるものなのでしょうか。
この記事のポイント
男の子なら10歳、女の子なら11歳が反抗期スタートの目安
思春期の始まりが子どもによって異なるように、反抗期の始まりも人によってまったく違います。それまで何の疑問もなく受け入れてきたことが急に受け入れられなくなったり、違和感を持ったり……。そんなことが反抗期のきっかけになります。
ただ、やはりこれも成長の一過程。思春期には大きく体が成長しますが、体だけでなくこころも発達します。この時期に反抗期が重なるのは、ごく自然なことだといえるでしょう。
男の子でいえば10歳、女の子なら11歳が反抗期スタートの目安です。ただ、まわりからの影響や、そこまでに蓄積(ちくせき)された知識、もともとの性格、感じ方の違いにより、もっと早く始まることも十分考えられます。
反抗期らしい反抗期がない場合も
反抗期の態度は子どもによって異なる
「反抗期らしい反抗期がない」という子どももいます。精神的な変化や成長があり、反抗したい気持ちがあっても、はっきりした態度には出ない場合です。あるいは、反抗心をうまく自分の中で消化できる場合も、表立った態度は見られないでしょう。親子関係のあり方によっては、「反抗期はあったけれど、まわりにはわからなかった」ということもありえます。「数日間、何かを考えているようだったが、そのうちすっきりした顔でいつもの様子に戻った」ということもあるようです。
親以外に反抗的な態度を取ることも
「親子が仲良しなら反抗期がない」というわけではありません。反抗期は家庭内だけで起こるものではなく、子どもの広い行動範囲の中で起こる可能性があるからです。学校の先生や友達に対して反抗的な態度を取るということも、場合によってはあるでしょう。
反抗期に大事にすべきことは?
子どもの反抗期は親も1つ成長する時期
反抗期は、親としても自分自身の態度や言葉を振り返ることができる時期です。「子どもに何か我慢させすぎてはいないか」「子どもの意見を十分に聞くことができているか」「親の意見を押しつけていないか」……など、きちんと考える必要があります。子どもが反抗期を迎えたらまず、「自分は子どもにとってどんな親でありたいか」ということを考えてみるとよいでしょう。
子どもの意見もきちんと聞いて、対等な関係を心がけよう
自分の育児に自信を持つことは必要ですが、人は誰しも完璧ではありません。ときには「子どもが先生。子どもから気づきを得て学ぶ」ぐらいの姿勢を持つことも必要です。
間違いがあれば見つけ、軌道修正することで、子どもとの関係をもっと良いものにしていきましょう。反抗期は親子のお互いへの理解を深め、親子関係をさらに良くするきっかけの一つなのです。
まとめ & 実践 TIPS
反抗期は、保護者のかたも大変な時期です。対応に悩んだり、子どもの言葉や態度に傷付いたり、意見が食い違ったり、さまざまな壁があるでしょう。ただ、悩んでいるのは子どもも同じです。間違ったりぶつかったりしながらで大丈夫。子どもの自立を願い、親子でともに成長していきましょう。