はじめてのマネー教育 小学生の「おこづかい」事情
明確な基準やルールがないからこそ迷いがちな子どもの「おこづかい」。かかわり方によっては、お金の価値や使い方を知るマネー教育にもなるもの。平均的な小学生のおこづかい事情からわが家のルールを考えてみませんか?
おこづかいの平均額は小1で450円〜小6で823円
小学生以上になると、子どもにおこづかいを与え始める家庭が多いようです。小学生のおこづかい事情を、アンケート(※1)から見てみましょう。まず「定期的におこづかいを渡している」割合は、小1で10.5%。学年が上がるにつれ高くなり、小6では46.2%となります。渡す頻度は1か月に1回という家庭が9割。おこづかいの平均額は、小1で450円、小6で823円。小学生では、300円以上1,000円未満という金額がボリュームゾーンのようです。
保護者は「妥当」子どもは「少ない」
おこづかいの金額については、保護者の約7割が妥当と考えているのに対し、子どもは4割以上が少ないと考えているようです。しかし、金額について子どもから交渉されることが「ある」という保護者は少なく、不満はあってもしぶしぶ納得している子どもの姿が見えてきます。一方で、「必要なものは買ってあげているので、この金額でも満足のようです」という声もありました。外出時など、必要に応じておこづかい以外のお金を出している家庭が多いようです。
使い道や保管は「子どもに任せる」
おこづかいの使い道は、子どもの自由にさせているという保護者がほとんど。保管方法についても、保護者が預かっているという家庭は少なく、財布や貯金箱など、子どもに任せているかたが多いようです。「限りあるお金の中で、本当に必要なものを選んで購入してほしいから」「おこづかいの範囲で自分がやりくりできるようにするため」などの、お金の使い方、管理を学んでほしい、という声が多く聞かれました。
お金の知識やルールについて考えることは必要
アンケートの中には、おこづかいを巡るトラブルを経験したケースもありました。お金の教育は、家庭に加えて学校でも行うべきだと考える保護者が多く、「お金のことは将来犯罪に結び付くことがあるので学校でも最低限の学習はすべき」「家庭でも考え方がそれぞれ違うので、平均的かつ一般的な話を学校でしてもらったほうがよい」などの声も。
お金のことが徐々にわかってくる小学生時代。身近なおこづかいが、お金の知識やルール、正しい使い方について考えられるといいですね。
※1 ベネッセ教育情報サイトメンバー 小学生〜高校生の保護者のかたへのアンケート(アンケート期間:2014/4/16〜2014/4/22 回答者数:2,067名)