おこづかいは成長のチャンス? お金の教育どうしていますか?

アンケート期間:2013/02/06~2013/02/12 回答者数:2,585人
アンケート対象:本サイトメンバーの小学1年生~高校3年生の保護者で、お子さまにおこづかいを与えているかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

子どもが大きくなるにつれ、必要になってくる「おこづかい」。どのくらい渡せばよいのか、おこづかいの範囲で賄わせるのはどの程度までか、ほかのご家庭ではいくら渡しているのか……、子どもの金銭教育にも、よい機会になるといえるでしょう。今回のアンケートでは、おこづかいの気になる点について、小学生~高校生の保護者のかたにお伺いしました。



おこづかい、いくらが妥当?

最初に、現在定期的におこづかいを渡しているかどうかを伺いました。

【図1 現在、お子さまにはおこづかいを渡していますか?】

図1 現在、お子さまにはおこづかいを渡していますか?


中学生以上では、定期的に渡しているという保護者が8割近くという結果に。ただし、小学校低学年では不定期に渡している保護者のかたも多いようです。それでは、具体的な金額はいくらなのでしょうか。学年別に見てみました。

【図2 おこづかいの金額(1か月あたり)はいくらですか?】

図2 おこづかいの金額(1か月あたり)はいくらですか?


やはり、学年によって大きく異なることがわかります。グラフよりも細かな金額の刻みで見てみると、小学生では2学年単位で金額が増えるようで、一番多い金額は1・2年は100~300円、3・4年では300~500円、5・6年では500~700円と推移していきます。中学生ではかなりのばらつきが見られ、1,000円以上1,500円未満と、3,000円以上3,500円未満が多いという結果に。高校生では3,000円以上、あるいは5,000円以上の2つのグループができていました。

おこづかいの金額のばらつきには、家庭によるおこづかいの考え方が多く影響していると思われます。そこで、各ご家庭でおこづかいを渡す際の、お子さまとのルールや取り決めについて、具体的に伺ってみました。

● 父親のハンカチにアイロンをかけると1枚につき10円、おつかい、宅配ロッカーからの受け取り、郵便投函などお手伝いの内容をメモしておいて、貯まると渡しています
● ゴミ出し1回50円、茶わん洗い1回50円などお手伝いをすると渡します。学校で使う文房具代は別途渡しています
● 自由に使えるお金1,500円を定期的に、塾での食事代等は不定期に渡しています。お手伝いでは渡しません
● 中学・高校生は月5,000円。遠出や特別なイベントなど、費用がかさむときには相談して決めています。お手伝いは「気持ち」でするものなので、それに対するご褒美制度はありません
● 軽い飲食代や、必要以外の文具や交際費をおこづかいで賄わせます。ほとんどが学校帰りの軽食代になっているようです
● 1か月2,500円。学校での必要経費は、その都度渡しています
● 長期休暇前、その他ほしいものがあったらその都度渡します。必要ないと思ったら渡しません
● 学校などで必要なものは別途渡します
● 1週間500円を基本として、月2,000円。文具など学校の勉強に必要なものには、おこづかいを使う必要はありません。ただし、紛失等の場合にはおこづかいで購入させます。おこづかいが足りない場合には、お年玉から自分で補完させることにしています

家庭でのルールの中から、渡し方のいくつかのパターンが垣間見えました。金額設定では「学年×100円」「学年×1,000円」などの学年を基本としているご家庭が散見されました。また、「お手伝い」の報酬として渡すご家庭も多いようです。これには、「労働の対価」としてのお金の価値を知らせる意味も含まれていると考えられますが、一方で、家庭でのお手伝いにお金を渡すべきではないという意見も見受けられました。

さらに、学校で必要な文房具などの学用品、イベントの参加費などは、保護者が負担する場合が多いという結果に。おこづかいの使い道は、学校や生活の必需品ではなく、子どもの好きなものにという親心が見え隠れしているのかもしれません。

おこづかいの金額は、だいたい1年以上は据え置きのご家庭が多いようですが、状況に応じて月ごとに見直しを行っているご家庭も見受けられます。

それでは、子どもはおこづかいの額に満足しているのでしょうか。

【図3 お子さまは、現状のおこづかいの額や制度に満足していますか?】

図3 お子さまは、現状のおこづかいの額や制度に満足していますか?


どの学年でも「まあ満足している」が半数を超えています。ご家庭ごとのルールにしたがいつつ、なかなか上手にやりくりをしている様子が伺える結果です。ゲームソフトなど高価なものは、やりくりをしつつ、おこづかいを貯金して購入することが主流のようです。



子どものお金をめぐるトラブル

いまは、お金の使い方や種類が多様化している時代。クレジットカードや電子マネーなどによるトラブルも聞こえてきます。

【図4 お子さまがお金のトラブルを起こしたり、または巻き込まれたりしたことはありますか?】

図4 お子さまがお金のトラブルを起こしたり、または巻き込まれたりしたことはありますか?

大多数の保護者は「ない」と答えましたが、5.7%の保護者は「ある」と答えました。その内容としては、「財布の紛失/盗難」「友達とのお金の貸し借り」などが多く、最近問題になっている、オンラインゲームや携帯電話に関するトラブルといった声も寄せられました。

「お子さまが保護者に黙って、お財布からお金を抜いてしまったり、クレジットカードを使ってしまったりしたことはありますか?」という質問には、6.2%の保護者が「ある」と答えています。

● 学校で財布を盗まれました。家の鍵が入っていたので、玄関の鍵の交換をしました
● わたしの財布から1万円札を2回抜き取っていたので、目に付くところに(わざと)置いて発見しました。1年間、おこづかいを停止することにしました
● 子どもだけで買い物に行き、おつりをごまかしたことがあります。ガツンと怒りました
● 友達とお菓子を買いに行った時、お金を貸したのに、友達はすぐに返してくれませんでした。「今後は、お金の貸し借りはしないように」と注意しました
● お祭りでお金を使いすぎて困っているクラスメートにお金を貸したことがあります。なかなか返してくれなかったので、保護者に連絡して返してもらいました。それ以降、「友情を壊すことがあるので、絶対にお金の貸し借りはしないこと」というルールを決めました
● 携帯電話を契約した当初、無料ゲームを大量にダウンロードしていました。ゲームをするのは無料だと言われ見逃していましたが、ダウンロードするのに高額な料金がかかっていて、携帯電話会社から連絡があり、驚きました! その月は請求が13万円にもなり、とんでもなかったです
● くじでゲームがもらえるというイベントにひっかかり、短時間で1万円を使ってしまいました。お祭りの業者に文句を伝え、半額返してもらいました
● わたしの財布からクレジットカードを出して、ネットでゲーム機のポイントを購入し、計3,000円を使っていました。お年玉から差し引いて返金させ、年内のゲーム機使用を禁止しました
● 小学校低学年のころ、Suica®(交通系ICカード)を持って遊びに行き、友達にジュースをおごっていました。先方の保護者から教えてもらうまで、気が付きませんでした
● いざというときのために預けていたQUOカード®(プリペイドカード)を、使い込んでいました

学校での盗難、友達同士でのお金の貸し借りなどが、起こりやすいトラブルとして目立ちます。友達とのお金の貸し借りや、おごったりおごられたりすることについては、「友情を壊すもの」「自分で稼いだお金ではない」ことを話して聞かせ、納得させている保護者が多いようです。

また、クレジットカードや携帯電話料金をめぐるトラブル、Suica®などの交通系ICカード利用や、QUOカード®などのプリペイドカードについては、貨幣や紙幣だけがお金ではなくなっている現代社会ならではの問題も、浮上してきていることをうかがい知ることができます。

 ※Suica®は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
 ※QUOカード®は株式会社クオカードの登録商標です。



お金の知識、どうやって学ばせる?

子どもが勝手にお金を盗んだ際の対応では「おこづかいをその分減らす」「しかりつける」などがよく見られました。しかし、まずはお金について子どもに学ばせることが必要といえます。

【図5 あなたは、お子さまと「お金のルール」「金融や経済について」など話すことがありますか?】

図5 あなたは、お子さまと「お金のルール」「金融や経済について」など話すことがありますか?

「よく話す」「まあ話す」と回答されたかたが半数を超えました。具体的な話の内容は次のとおりです。

● お金もうけばかりを考えていると詐欺などに引っかかる危険があること
● テレビのニュースなどから、税金や外貨に関する話題を持つことは小さいころからありました。最近は、大学進学にむけて、学費の相談をもちかけてくるなどもあります
● 現金が手元になくても、クレジットカードがあれば買えると思っていたので、カードでの支払いも、やはりお金が銀行にないと買えないということを、話しました
● テレビで増税や予算のニュースが流れた時に、補足説明したり、説明させたり、自分に置き換えて考えてみたりさせています
● 我が家の懐事情は何となく話しています。子どもが3人いるので、教育費にお金がかかっていることや、住宅ローンのことなど

ご家庭でのお金の話は多岐にわたり、テレビのニュースなどをきっかけとした「経済」の問題や、具体的な「我が家の家計」などに分かれています。しかし、いずれも将来にとっては必要な知識、しっかり学ばせておくことが大切です。

また、身近なお金の管理を練習するために活用できるものとして、「おこづかい帳」の存在があります。

【図6 お子さまは「おこづかい帳」などで、毎月のおこづかいの使い道を記録・管理していますか?】

図6 お子さまは「おこづかい帳」などで、毎月のおこづかいの使い道を記録・管理していますか?

半数以上のかたが、「記録・管理」させていることがわかりました。高校生になると携帯電話を活用して記録している子どももあらわれるなど、記録の付け方も多様で、内容も「残金のみ」「入出金をその都度」とそれぞれですが、次のように、しっかり活用しているご家庭も少なくありません。

●書き方は親が指導した。買ってよかったものには○、買わなくてもよかったものには×を金額の横につけさせている
●数字が合わなければ翌月のおこづかいは半額になるので、レシートを貼ったりメモを書いたりしているようです

電子マネーの登場などにより、生活をめぐる金銭の在り方は多様化しています。そんななかで、「お金」への最初の入り口をにない、金銭感覚を養ってくれるおこづかい。しっかりと教育に役立てて、金額以上の授業料へと変えたいものです。


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