学校外教育活動にお金がかかるのは、女の子>男の子 芸術活動の費用に大きな差
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では、視点を変えて、子どもの芸術活動とスポーツ活動に関する母親の意識について見てみます。
【図5 子どもの芸術活動に関する母親の意識(性別)】
注1 「とてもそう思う」の%
注2 ( )内はサンプル数。
【図6 子どもの芸術活動に関する母親の意識(学校段階別 性別)】
注1 「とても+まあそう思う」の%。
注2 ( )内はサンプル数。
【図7 子どものスポーツ活動に関する母親の意識(性別)】
注1 「とてもそう思う」の%。
注2 ( )内はサンプル数。
●女の子には「芸術に触れる機会をたくさん持ってほしい!」
「子どもにとって音楽や芸術の活動は必要だ」「子どもが音楽や芸術に触れる機会を増やしたい」という考えに「とてもそう思う」と答えたのは、10ポイント以上の差をつけて圧倒的に女の子の母親。芸術活動を定期的にしている女の子は多いのですが、その機会をもっと増やしたいと考えているようです。
●男の子には「芸術より勉強やスポーツをがんばって!」
一方、男の子の母親のほうが、どの学校段階でも「音楽や芸術の活動をするよりももっと勉強をしてほしい」と考えているようです。この意識は、学校段階が上がるにつれ、より多くの母親が持つようになります。
さらに、「子どもにとって運動やスポーツは必要だ」「子どもが身体を動かす機会を増やしたい」という考えに「とてもそう思う」と答えたのは男の子の母親のほうが多く、女の子の母親より10ポイント程上回りました。
「女の子だから……」「男の子だから……」という親の意識が、教育費のかけ方の差に
子どもがどんな活動をするかは本人の意思をいちばんに尊重する、というのが母親たちの基本姿勢。一方で、「女の子だから芸術活動に親しんでほしい」「男の子だから勉強やスポーツをがんばってほしい」という、母親の正直な気持ちが今回の調査からうかがえます。
男女の教育費のかけ方の差は、親の子どもに対する将来像の違いにつながっているように思います。もし、子どもの興味と親のやらせたいことの間にギャップができたときは、性別に関係なく、広い視野で応援してあげたいものですね。
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