ボビン?下糸?ミシン用語早わかり
ミシン縫いで使われる特有の用語や、ミシンのパーツ名にはなじみがないかもしれませんが、どんな役割があるか覚えておくと作業がスムーズにはかどります。
機種によりパーツ名などは異なる場合がございますので、お手持ちのミシンの取扱説明書と合わせてご確認ください。今回は一般社団法人日本縫製機械工業会で使われている用語によりご説明します。
【ミシン縫いで使われる用語】
・上糸
ミシン針に通す糸のこと。市販のものをそのまま、ミシンの糸立て棒に差し込んで使います。
・下糸
ボビンに巻いて使う糸のこと。ミシンは上糸で作ったループの中に下糸を通すことで、縫い目ができていきます。
・ボビン
英語の「Bobbin」で、「糸巻き」という意味です。糸案内どおりにセットすれば、ミシンがきれいに下糸をボビンに巻いてくれます。膨らんだりへこんだりせず、均一に巻かれた状態がベスト。ボビンには金属製やプラスチック製のものがあり、ミシンによって使用できる種類が異なるので、買い足す場合は機種などを事前に確認してください。
【ミシンのパーツ名】
・スピード調節レバー
縫う速さを調節するレバー。
・糸切りカッター
ここに使い終わりのミシン糸を引っかけるとカットできます。
・返し縫いボタン
縫い始めと縫い終わりに押すと、布が手前に進んで返し縫いができます。
・スタート、ストップボタン
ミシンを動かしたり、止めたりするときに押します。
・送り長さ調節ボタン
縫い目の長さを調節します。数字が小さくなるほど細かい縫い目に。
・振り幅調節ボタン
ジグザグなど、縫い目の振り幅を調節します。
・模様選択ボタン
直線縫いやボタンホール縫いなど、縫い目の種類を選びます。
・はずみ車
手で回転させると針が上下し、手動で1針ずつ縫うことができます。慎重に作業を進めたいときに。
・糸調節つまみ
上糸の張り具合を調節して、上糸と下糸との糸調子を整えます。
・糸立て
棒に上糸を差し込んでセットします。
・自動糸通し
ミシン針の穴に糸を通してくれる補助装置。
・針止めネジ
針のつけ外し時に使うネジ。普段はしっかり締めておきましょう。
・おさえ
布を押さえる金具。さまざまな種類があり、縫い目によって専用のものに取り換えて使います。
・おさえレバー
押さえ金を上げ下げするレバー。
・内釜
下糸を巻いたボビンをこの中にセットします。「水平釜」と「垂直釜」があり、家庭用ミシンに多いのは水平釜。下糸のセットが簡単で、糸絡みも少ないです。
・フットコントローラー
ミシンに接続すると、スタートやストップ、スピードの調節を足で操作できます。主に電動ミシンで使われますが、コンピューターミシンなどにもオプションでつけることが可能。
ミシン用語はどんな働きをするのかということと、合わせて覚えるとよいでしょう。作業しやすくなりますよ。
画像・イラスト提供(【ミシン縫いで使われる用語】【ミシンのパーツ名】):一般社団法人日本縫製機械工業会