税について考えよう!(1)図書館でタダで本を借りられるのは、なぜ?[現代っ子のお金学]
わたしたちの生活と深くかかわっている税金。何にどのような税金がかかっていて、どのように使われているのでしょう? そもそも、税金ってどうして必要なの? 親子で税の基本から学んでみませんか? 生活経済ジャーナリストのあんびるえつこさんにアドバイスをいただきました。
学校、図書館……身近な施設にも税金は使われている
公立の図書館では本やCD、DVDなどが無料で借りられます。それは、図書館の建物、机やいすなどの設備、貸し出すための本、働く人のお給料などが、わたしたちの税金でまかなわれているからです。
また、公立の小中学校は授業料が無料です。国民のだれもが平等に9年間の義務教育を受けられるように、ここにも税金は使われています。
このように、子どもたちの目には「タダ」と映っている施設にも税金は使われています。
税金が使われている公共施設って何?
公立図書館のように、国や都道府県、市区町村などが住民のために提供する施設を「公共施設」といいます。公共施設は多くの人の生活や安全のために必要とされる施設です。
図書館のほかにも、児童館や公民館、体育館、公園、保健所、交番など……。住んでいる地域の公共施設を親子で探してみましょう。
公共施設は無料とは限らない |
公共施設やサービスには無料のものもありますが、公民館の会議室を利用する時など有料の場合もあります。それでも、民間の貸しスペースよりは料金が低く設定されているでしょう。税金を使っているから低い料金で運営することができるのです。 |
公的サービスにも注目しよう!
ごみ収集、消防署の救急活動、警察の防犯活動にも税金は使われています。もしも税金が使われなかったら、これらのサービスは有料になるでしょう。そうなった場合のことを親子で想像してみては? 税の必要性に気付くきっかけになるかもしれません。
親子で税が学べるサイト
国税庁「税の学習コーナー」
財務省「税制について考えてみよう」