部活で実感、子どもの成長

アンケート期間2009/06/03 回答者数:1,325人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー中学生以上の保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある。

今回のテーマは部活。勉強と並んで、部活が学校生活の中心となっているお子さまも少なくないのではないでしょうか。一生懸命に部活に打ち込むお子さまの姿に、成長を実感する保護者のかたも多いと思います。部活と勉強は両立できるのか、部活で子どもがどう変わったかなどを中学生以上のお子さまをおもちの保護者のかたを対象に、調査しました。

部活をしている中学生は95%!

最初に、中学生の子どもがどんな部活動をしているか・していたかを伺いました。

【図1 お子さまの部活動は何です(でした)か?】
図1 お子さまの部活動は何です(でした)か?

今回のアンケートで最も多かったのは「テニス部」で、13.1%。「吹奏楽部」が12.2%で続きました。運動部系と文化部系に大きく分けると、運動部系が51.5%、文化部系が28.3%になります。運動部系の部活に所属している子どもが半数以上いることがわかります。そして、「入部していない」という子どもは、わずか4.6%。つまり、95%以上の子どもが何らかの部活をしていました。

過半数の保護者は活動回数・時間について違和感あり

では、保護者は中学生の部活の頻度や時間についてどう感じているのでしょうか。

【図2 お子さまの中学校の部活の頻度や時間についてどのように思いますか・思いましたか?】
図2 お子さまの中学校の部活の頻度や時間についてどのように思いますか・思いましたか?

「活動回数・時間が多いとも少ないともいえない」という保護者が最も多く、全体の42.4%でした。具体的には「ちょうどよい回数だと思っています」「原則として毎週日曜日は休みなので、妥当ではないでしょうか」などの声が集まっています。しかし、「部活の回数・時間が多い」という保護者も36.3%いました。保護者からは「子どもの生活に部活の占める割合が高く、勉強の時間が取れない」という意見が出されました。
定期テスト期間中はもちろん部活は休みですが、定期テスト期間の何日前から休みになるかは、部活によって違います。今回の調査では、「1週間前から休みになる」部活がトップで、続いて「3日前から」「5日前から」でした。中には、試合前になるとテスト期間の前日まで活動する部もあるようです。そうなると、子どもの勉強を心配する保護者の目には、部活にばかり熱中していると映ってしまうのかもしれません。

部活で最も大きく変わるのは、子どもの友人関係!

続いて、保護者は、部活によって子どもが変わったと思っているのか、また、変わったとしたら何が変わったと思うかを伺いました。

【図3 お子さまが部活に入ってから、お子さま自身に何か変化がありましたか?(全体)】
図3 お子さまが部活に入ってから、お子さま自身に何か変化がありましたか?(全体)

【図4 お子さまが部活に入ってから、お子さま自身に何か変化がありましたか?(男女別)】
図4 お子さまが部活に入ってから、お子さま自身に何か変化がありましたか?(男女別)

【図5 お子さまが部活に入ってから、お子さま自身に何か変化がありましたか?(現在中学1年生)】
図5 お子さまが部活に入ってから、お子さま自身に何か変化がありましたか?(現在中学1年生)

最も多かったのは、「友人関係が変わった」という保護者。部活動では、同学年の違うクラスの子どもとはもちろん、先輩や後輩との交流も深まるので、子どもの人間関係は大きく広がります。「先輩との会話で将来について話したりして、よい刺激を受けています」「大会出場という共通の目標を持つことで、部のメンバーが全員団結しているそうです」などの声からもわかるように、多くの中学生がクラスや学年の壁を越えて、仲間をつくっているようです。

続いて多かったのは、「子どもの身体・体力」の変化を感じている保護者。「部活をするようになって、驚くほど背が伸びてきました」という回答がたくさん集まっています。そして、女子の保護者より男子の保護者のほうが、子どもの身体的な成長を強く感じていました。中学校時代は、小学校までは目立たなかった男女の体力の差がはっきりしてくる時期。運動部の活動によって、子どもから大人への体つきの変化が促進されることもありそうです。
また、「子どもの生活習慣が変わった」という保護者も多くおり、特に中学校に入って日が浅い中1の保護者の回答ではダントツでした。確かに、小学校のクラブ活動と違って中学校の部活動では、放課後の活動が長びいて帰宅が夜遅くなったり、早朝練習があったりします。そのため、「勉強時間が減るのではないか」といった不安の声も聞かれました。しかし、「自分で早寝早起きの習慣をつけ、勉強は朝やるようになりました」という回答もあるので、部活と勉強を両立するために、自ら工夫する子どもが少なくないようです。

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