よその子の危険に必ず声をかける保護者は2割弱!
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2割弱の保護者が「よその子にも必ず声かけ」
つづいて、よその子どもの行動を危険だと感じた時、保護者はその子どもに声をかけるのかどうかを伺いました。
【図3 あなたはよそのお子さまが危ないことをしている時、「おっと危ない!」と思った時に声をかけますか?】


ほとんどの保護者が、子どもの危険な行動は大人が注意すべきであると考えているのは確かです。今回のアンケートでも、「大人の目の前で子どもが危険なことをしていれば、誰の子どもであっても、注意するのが大人の責任だと思います」「何か間違いがあってからでは遅いので、危険なことをしているとわかったら注意します」などの回答がたくさん集まりました。
一方、「今の子どもは『逆ギレ』が怖くて注意がしづらい」「以前注意しても言い返されたことがあったので」「一度声をかけたら、その親に恨まれました」といった声も目立ちました。「声をかけることはない」という保護者が6.5%いた背景には、注意したくてもはばかられるという事情があるようです。
「怒られて安心」なのは知り合いの大人
では、自分の子どもが他人から注意された時、保護者はどう感じているのでしょうか。
【図4 あなたのお子さまが家族ではない大人に注意をされたとしたら、どう思いますか?】

今回アンケートにお答えいただいた保護者の方々は、自分の子どもが家族以外の大人から注意されることを「よいと思う」「まあよいと思う」と回答しました。しかし、その回答を詳しく見てみると、「学校の先生」「友達の保護者」「クラスメートや同じ学校の保護者」など、普段から親しくしている人たちからの注意のほうが、「とおりがかりの大人」「とおりがかりの年上の生徒・児童」など見知らぬ人からの注意よりも支持されていることがわかります。やはり面識のある者からの注意のほうが、保護者は安心して受けとめられると感じているようです。
「子どもが登校する時、交通量の多い横断歩道では保護者が当番制で旗を持っています」「小中学生の登下校時には、保護者有志で通学路をパトロールしています」「地域のお年寄りがボランティアで学校の周りを巡回してくれています」など、子どもの安全を地域で守ろうとしていることもあるようですが、このような取り組みは、子どもと地域の結びつきを強めるものであり、子どもに「顔見知りの大人」を増やすものです。大人と子どもの距離が近くなっていくことで、大人は子どもの危険な行動に対して注意をしやすくなり、子どもも、そしてその保護者も顔見知りの大人の注意として聞き入れやすくなるのではないでしょうか。
(まとめ)

たとえ言葉は交わしたことがなくても、普段から顔を見知っているかどうかで、「注意してもよい関係」が築けるようです。その意味では、地域のパトロールなどでも、巡回などの行為そのもの以上に、保護者同士、あるいは保護者と子どもが声をかけ合い、関係を作っていくことが地域の子どもの安全を守るのに最も大切なことなのかもしれませんね。
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