勉強が苦手な小学生 学習習慣をつけ、成績アップにつなげるには?

なかなかテストの点数が上がらない我が子。「もっと勉強すれば、毎日の授業やテストでこれほど苦労しなくて済むのに…」という親の心配はどこ吹く風で、帰宅すればランドセルを放り投げてゲームに夢中という姿は日常茶飯事です。

なぜ子どもに学習習慣をつけさせることは、こんなにも難しいのでしょうか。学習習慣をつける上で見落としてはいけないポイントとは何でしょうか。

この記事のポイント

なぜ学習習慣をつけるのは難しいのか?

多くのご家庭で、お子さまに学習習慣がつかず苦労されています。

「勉強しなさい」「宿題はやったの?」と毎日言っているのに、なかなか机に向かってくれない…。少しイライラしてきて「何回言わせるの!」と声を荒らげてしまうこともあるでしょう。

なぜ、我が子には学習習慣がつかないのかと頭を抱えてしまいます。

でも、多くのお子さまにとって勉強は大変。「あれもしたい、これもしたい」と楽しいことや興味のあることがたくさんある中で、机の前にじっと座って問題を解くには、相当な自制心が必要なお子さまが多いものです。まして勉強に苦手意識のある子なら、毎日勉強すること自体が苦痛になることもあるでしょう。

ただし、「もう好きなようにさせるしかないの?」と諦める必要はありません。子どもが自ら机に向かうようになるためのやり方はあります。

どうやって学習習慣をつける?

学習習慣をつけるには、「時間の使い方」「学習計画」「学習の記録」が重要です。

お子さまの「時間の使い方」を知る

学習習慣をつけるには、まず現在のお子さまの時間の使い方を書き出しましょう。「勉強しなさい」とただ言うだけでは「そんな時間ない」「やりたいことがあるのに」というお子さまの気持ちがくすぶったままになってしまうからです。

お子さまの時間の使い方を書き出したら、お子さま自身で

・1日をどのように使っているのか
・それぞれの時間が自分にとってどのような意味を持つのか

を考えてもらえれば、さらによいでしょう。お子さまと一緒に、「ここなら勉強の時間がとれるね」「この時間を減らせば勉強もできるかも」と見通しを立ててみてください。

勉強時間は、はじめのうちは15分程度でも構いません。小学生の1日のおよその平均学習時間は「学年×10分+30分」ですが、いきなり長時間勉強して1日で挫折してしまうより、15分を3日、1週間と続けることが大切です。

2日以上続けて取り組めたら「やったね、今日もできたね」と褒めてあげてください。毎日取り組めるようになったら、「明日から、あと5分多くやれるかもしれないね」などと励まし、少しずつ平均時間くらいまで増やしていくとよいでしょう。

「学習計画」を立てる

学習習慣をつけるには学習計画の作成も有効です。その日になって「今日は何をしよう?」と考えるよりも「今日はこれ、明日はあれ!」とわかっているほうが、スムーズに始められるからです。

学習計画を立てる際は、お子さまの学力に合った内容で、比較的達成しやすい具体的な目標も決めてください。

学習計画に書く目標は、「次のテストで70点をとる」「5月31日までにドリルを30ページまで終わらせる」など、数字が入っていると達成したかどうかがわかりやすくなります。

その後1か月で何をどのくらいやるのかを決めて、毎日または毎週の「やることリスト」を決めましょう。

また、学習計画で忘れてはいけないのが「予備時間」の設定です。小学生なら1週間に1〜2時間あれば十分。お子さまが体調を崩したり急用ができたりしても「1週間以内に取り組めればOK」とすることができますので、計画倒れ防止に効果的です。

【やる気を高める学習計画の立て方】

・今のお子さまの学習の進み具合を確認する(テスト結果や成績表などで判断)
・具体的な目標を設定する
・目標から逆算して1か月単位の学習計画を立てる
・毎日(または毎週)の「やることリスト」を決める
・週に1〜2時間の「予備時間」を学習計画に入れ、学習の遅れを取り戻すために活用する

小学生が学習習慣をつけるには、家庭学習用の参考書やドリルを活用するとよいでしょう。「進研ゼミ」の教材も、1日の学習量がわかりやすく計画を立てやすいように作られています。これらの教材は、勉強があまり好きではないお子さまも学習を続けやすいような工夫がたくさんありますので、お子さまに合わせてご活用ください。

「学習の記録」をつける

勉強に取り組むときは、ぜひ学習の記録をつけてください。この記録が、お子さまのがんばりや学習成果を見えやすくして、やる気を持続させてくれます。

たとえば、以下のような記録のつけかたがあります。お子さまと相談して、1〜2種類の記録から始めてみましょう。

【やる気を持続する記録のつけ方】

・毎日(または毎週)の「やることリスト」にチェックをいれる
・勉強中に疑問に思ったこと、気づいたことをノートに書く
・1日の時間をどう使ったか記録する(学習時間以外の時間も記録できるとよい)
・毎日の学習時間を棒グラフで記録する
・学校のテストがあったら、教科ごとに点数を記録する

家庭学習習慣のつけ方は学習意欲によって異なる

「これだけじゃ、うちの子は勉強しないかも…」と感じるかたもいらっしゃるかもしれませんね。もちろん、家庭での学習習慣をつくるには、もう少し準備が必要な子もいます。その準備とは「学習の動機」です。

動機には、「面白いから勉強したい」というタイプの内発的動機づけや、「褒められるから勉強する」というタイプの外発的動機づけがあります。さらに、外発的動機づけには4段階の動機づけがあると考えられています。

【外発的動機づけタイプ(1)】

・先生や親に叱られたくない

【外発的動機づけタイプ(2)】

・良い成績をとりたい
・バカにされたくない

【外発的動機づけタイプ(3)】

・自分に必要だと感じられれば勉強する
・志望校に合格するために勉強する

【外発的動機づけタイプ(4)】

・自分の能力を高めるのが好き
・学ぶことが好き

【内発的動機づけタイプ】

・勉強している内容が面白い
・新しいことを知るのが楽しい

低学年のお子さまや学習意欲の低いお子さまの場合は、

「勉強すると褒められる」
「周りの子が勉強しているので自分も勉強する」

といった外発的動機づけの(1)や(2)をうまく使うと、きっかけを作りやすいようです。「自分から勉強したね、すごいね」や「Aちゃんと一緒に勉強してみたら?」など、お子さまに合った声かけをしてみましょう。

「勉強すること自体は苦ではないけれど、毎日はやらない」というお子さまの場合は、

「何のために勉強するのか」
「今勉強している内容が自分の生活とどのように関係しているのか」

などを、お子さまと一緒に考えてみてください。「この学校に合格するため」「将来この職業に就くため」「今日勉強したことは、この新聞記事にも関係しているよ」など、学習内容と日常の出来事のつながりを確認すると、「ああ、そうか」と感じることがあるかもしれません。

すでに内発的動機づけができているお子さまの場合は、毎日の勉強時間を確保して「そろそろ勉強の時間だね」と背中を押すだけで、案外すんなりと勉強を始めることがあります。

学校の成績アップにつながる学習方法は?

小学生が学校の成績アップを目指す場合、宿題をやってきたかどうかが1つの重要ポイントになります。まずは、家庭学習でも「学校で出た宿題は必ずやる」ことを優先してください。

宿題に取り組む際、「ただやる」のではなく「今日はここに気をつけよう」など何らかのポイントを設定しましょう。漢字練習なら「はねる部分を忘れずに」、算数なら「単位のつけ忘れに気をつける」などです。こうした意識付けは、学校のテストでケアレスミスを減らすことにつながります。

さらに他の子と差を付けたいなら、家庭学習のやり方を工夫するとよいでしょう。そうすることで、単調な勉強が楽しくなったり、より深く理解できたりします。

以下にさまざまな学習方法をご紹介します。無理のない範囲でいくつか実際に試し、お子さまの学習スタイルを見つけてあげてください。1つの方法だけでなく、複数の方法を組み合わせることが大切です。

【家庭学習で実践できる学習方法の工夫】

・考えてもわからないことは大人に聞く
・友達と勉強を教え合う
・遊ぶ時間と集中して勉強する時間でメリハリをつける
・くり返し書いて覚える
・テストで間違えた問題を解き直す
・問題を解いたあと、他の解き方がないか考える
・計画を立てて勉強する
・勉強の進み具合を見て調整する
・何がわかっていないか確かめながら勉強する
・自分に合った勉強のやり方を工夫する

お子さまに合った方法を見つけるには、たとえば毎日の学習の記録に学習方法に関するチェック項目を設けてみましょう。その日の学習でどんな方法を使ったのかチェックをつけ、理解度や定着度(正解数など)も一緒に記録しておきます。その後、どんな方法を使ったときに理解度や定着度が高かったのかを時々振り返ってみてください。

大人のサポートが必要なお子さまはどんなタイプ?

学習時間の見つけ方から学習方法までお話ししてきましたが、学習習慣をつけて成績アップにつなげるには、大人のサポートが必要なお子さまもいます。特に、学習習慣を初めてつけようとするお子さまや、一人では勉強できないというお子さまにはサポートが必要です。

「学習計画は適切か」「学習成果が出ているか」を確認しながら学習をすすめることは、お子さまだけでは不十分なことが多いもの。お子さま自身が「ちゃんとやってる」と感じていても、客観的なアドバイスが必要なケースは多く見られます。また、動機のところでお話ししたように、なぜその学習が必要なのかを理解できていないと学習意欲は高まりません。

たしかに、少しずつ学習習慣がついてきたお子さまや、勉強を楽しんでいるというお子さまの場合は、保護者や先生が少し背中を押してあげることで走り続けられるでしょう。しかし、そこまではまだ遠いというお子さまの場合は、学習の意味・学習方法・学習内容を一緒に考えてくれる伴走者が必要なのです。

伴走者になれる第一候補は保護者です。保護者によるサポートが難しい場合は、塾などのサポートを検討してみてください。

塾のサポートを検討する場合

塾のサポートを取り入れるか検討する場合、最初に悩むのが「集団塾か、個別指導塾か」といった点かもしれません。

塾選びでは、お子さまの性格や学習の進み具合、「やるべきこと」をお子さま自身が理解しやすいかどうかといった点を見る必要があります。

集団塾と個別指導塾の指導形式や入塾できる時期などの違いから考えると、お子さまに合う塾かどうか判断する際には以下のポイントが参考になるでしょう。

【集団塾が合っているお子さま】

・周りが勉強していると勉強できる
・決められたカリキュラムに沿って進めたい
・自分から講師に話しかけられる

【個別指導塾が合っているお子さま】

・たくさんの人と一緒に勉強するのはイヤ
・何がわからないのかが、わからない
・自分から講師に話しかけるのは苦手
・たくさん質問したい、すぐに質問したい
・今すぐ始めたい
・自分の生活にあったカリキュラムで進めたい

ただ、本当にお子さまに合う塾かどうかは、実際に授業を受けてみないとわかりません。学習プランの立て方や教材の使い方が同じでも、教室全体の雰囲気や講師との相性によって合う・合わないが異なってくるからです。

そのため、塾の利用を検討するときは体験授業を受けることが大切です。入塾前の面談では、どのような講師がいるのか、お子さまの性格を考慮して指導してもらえるのかなども聞いてみてください。

お子さまに合う塾が見つかれば、学習計画や学習効果のチェックをある程度塾に頼ることができます。上手に塾を使い、効率よく成績アップを図りましょう。

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まとめ & 実践 TIPS

学習習慣がなかなか身につかないお子さまには、時間の使い方を振り返り、計画的に学習を進めるための準備を行うとともに、学習の動機づけを行いましょう。

学習意欲にムラがあるのは当然のこと。低学年のお子さまや特に学習意欲の低いお子さまの場合は、 見守ってくれるかたの存在や、勉強したときに褒められることが1つの動機になります。学習習慣が少しずつ身についてきた場合は、「なぜその内容を学習しているのか」などが納得できると続けやすくなるでしょう。

勉強のやり方も、お子さま一人ひとりに合った方法を模索してみましょう。学習方法は「どれか1つ」ではなく「いくつかを組み合わせる」ことが大切です。

こうしたサポートは、お子さまの生活や状況に合わせて第三者がフォローしたほうが、うまくいく場合があります。学習計画や学習効果のチェックをある程度塾に頼ることが可能です。

お子さまに合った動機づけや学習方法で毎日の学習を習慣づけ、成績アップにつなげていきましょう。

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