【声掛け】進研ゼミ教材に取り組めていないとき
- 育児・子育て
紙の教材で、あるいはタブレットへの配信で毎月教材が届いているのに、最近取り組みが滞りがち。しばらく「赤ペン」も出せていないらしい……。こんなとき、お子さまに取り組みを促すとしたら、どんなふうに声をかけるのがよいのでしょうか。
(赤ペン先生 河原)
「たまっている」重圧から解放するには「仕切り直し」
お子さまの机の周辺に、あるいはタブレットの中に、手つかずの教材がどんどんたまっていく様子は、親としてかなりストレスを感じる光景ですね。「こんなにためちゃってダメじゃないの。たまには『チャレンジ』やりなさーい!」とついつい言ってしまいたくなります。
でも、お子さま自身も決して平気でいるわけではないと思います。取り組めていない教材がたまっていくのは、おそらく大きな心の負担になっているはず。「全然やってない何か月分かをいつかやらなくちゃいけない(のかもしれない)」というプレッシャーに押しつぶされそうで、もう見て見ぬふりをするしかない、という心境なのではないかと察せられます。
お子さまが感じているこの重圧を取り除くには、心機一転、仕切り直しをさせてあげるしかありません。「仕切り直し」を成功に導くおススメの方法は二つ。それぞれをご紹介したいと思います。
1.「今、学校で習っているところ」から仕切り直し
「チャレンジ」の進度は学校の授業より先に進んでいて「予習」となる場合がほとんどです。新しく届いた月号から「仕切り直し」を始めると「習ってないから難しい」と思ってしまい、それがまた取り組みが滞る原因となります。そこで一つ目におススメな方法は「今、学校で習っているところからの仕切り直し」です。
「今、学校ではどこを習っているの?」とお子さまに聞き、その単元を「チャレンジ」の教材で取り組むことを促してみましょう。該当ページを見つけるお手伝いをしてあげると取り組みのハードルがぐんと下がります。
「今習っているところ」なので、お子さまは教材の内容を比較的スイスイ理解できるのではないかと思います。「『チャレンジ』って思ったより簡単だね」と思ってもらえるかもしれません。学校で習ったところを「チャレンジ」で復習することで理解が定着し、お子さまは「ワカッタ!」という感覚を持つことができます。
「ワカル」と何だか「楽しい」。「チャレンジ」に取り組む意味をお子さまが見いだせるのは、このつながりを感じてもらえたときではないかと思います。
教材に記載されている「取り組み目標日」や「赤ペンの提出目標日」はあくまで目安ですので気にされなくて大丈夫。お子さまのペースで、やりやすいように進めていただいて構わないのです。学校の授業と並行して、「復習」として教材を活用していただくのは、仕切り直しにおススメな方法です。
2.「赤ペン」を先に出して、そのあと教材に取り組む
もう一つおススメな方法は、「『赤ペン』の先出し」です。1か月分の教材を全てこなしてから「赤ペン」に取り組む、というやり方はもちろん理想的ではありますが、宿題や習い事や遊びでとても忙しい毎日、お子さまだって少しは「時短」したいですよね。
そんなときには、「赤ペン」だけ先に取り組んでみたら? と声をかけてはいかがでしょうか。これも「今学校で習っているところ」からまず取り組んでもらうのがポイントです。
返却された「赤ペン」を確認して、正解しているところはそれでOK。まちがえたところだけ、つまり理解が定着していなかった部分だけを教材で振り返って復習する。このやり方だと効率が良く、お子さまの負担も軽くなるのではないかと思います。
まとめ & 実践 TIPS
仕切り直しのコツは、初めのうちだけおうちのかたがフォローしてあげることにあります。ためてしまっている本人は「いったいどこからやればいいの?」という状態だと思いますので、「ここをやってみたら?」というおうちのかたからの提案があれば、エンジンもかかりやすくなるでしょう。「チャレンジ」や「タッチ」などの教材への取り組みは、お子さまが自由に工夫して「自分に合ったやり方」を見つける練習にもなると考えています。試行錯誤しながら自分なりの取り組み方を探すお子さまを、励まして見守っていきましょう。
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