子どもが挨拶をしない理由は大人にあるかも……保護者だけでなくみんなで考えたい挨拶
- 育児・子育て
「挨拶しなさい」と言われないとできない、何度言っても習慣付かないなど、子どもの挨拶に悩みをもつ保護者のかたは多いのではないでしょうか。もしかすると、挨拶ができない理由は大人にあるのかもしれません。保護者だけでなく、大人のみなさん全員で挨拶について考えてみましょう。
子どもが挨拶をしない原因は大人にあるかも?
「こんにちは」「ごめんなさい」「ありがとう」など、日常のさまざまな場面で登場する挨拶。でも、なかなか習慣付かない子どももいますよね。もちろん、子どもの性格もあると思いますが、それ以外にも原因があるかもしれません。
さて、あなたは挨拶をしていますか? 保護者のかただけでなく、祖父母や友達、周りの大人はきちんと挨拶ができているでしょうか? もしかすると子どもは、挨拶をしない大人を真似しているだけかもしれません。
こんなところも気を付けて! 大人向け挨拶チェックリスト
日常のちょっとした場面を思い出してみてください。子どもがいる家庭だけでなく、大人の皆さん全員でチェックしてみましょう。
CHECK1.自分が家に帰った時
「ただいま」の挨拶はきちんとしていますか? 子どもとバタバタ帰宅すると、忘れてしまっていることもあるかもしれません。たった一言ですから、ぜひ大人が率先して言いたいところです。
また、「おかえり」も率先して言いましょう。相手の「ただいま」を待ったり、「ただいまは?」と催促したりするのではなく、こちらから「おかえり」と迎えれば自然と返すこともできるでしょう。家族全員で気を付けていきたいですね。
CHECK2.買い物をしている時
スーパーでの買い物を思い出してみてください。店員さんに袋詰めをしてもらったり、カゴを片付けてもらったりした経験もありますよね。そうした時に「ありがとうございます」ときちんと伝えているでしょうか? 案外できていないことかもしれません。
スーパー、レストラン、コンビニなど、店員さんにしてもらって嬉しいことはたくさんあるはず。「当たり前」と思わずに、さりげなくお礼が言えるといいですよね。相手もきっと嬉しくなります。それを見たお子さまも、きっとお礼をたくさん言える子どもになるのではないでしょうか。
CHECK3.近所の人とすれ違った時
同じアパートの人や顔を知っている近所の人に、挨拶はしていますか? 会釈で済ませているかたも多いのではないでしょうか。子どもにとって会釈は、ちょっとわかりづらいものですよね。
恥ずかしい気持ちもあるかもしれませんが、ぜひ「こんにちは」と声に出して挨拶をしてみましょう。犯罪対策などで、知らない人には挨拶をしないようにしている家庭もあるかと思います。それならなおさら、知っているかたには挨拶をしておきたいですよね。子どもにとっても、知っている人と知らない人を見分ける練習になります。保護者のかたも「気持ちよく挨拶できる人」と評判がアップするかもしれません。
CHECK4.病院に行った時
意外と見落としがちなのが病院です。名前を呼ばれた時、あなたは返事をしますか? 保護者のかただけでなく、していない大人の方もいると思います。
返事をしない子どもが増えていますが、これはお手本がないことも原因かもしれません。大人になると、名前を呼ばれて返事をするという機会は圧倒的に減ります。病院は、大人が「名前を呼ばれる」という貴重な経験ができる、数少ない場所です。
病院という性質上、大きな声を出せない場面もあるでしょう。具合が悪かったり、他の患者さんが多かったりする時は無理をしなくて大丈夫です。診察後や会計後のお礼も合わせて言えるといいですね。
大人だから示したい「ごめんなさい」という勇気
「こんにちは」や「ありがとう」と違って、なかなか言えない「ごめんなさい」。特に家族間だと、なんとなく済ませてしまっていることもあると思います。子どもにとっても言いづらい言葉でしょう。だからこそ、勇気を出して大人が使ってほしいです。
子どもに対しても、何か悪いことをしてしまったら素直に謝りましょう。大人が素直な態度を示すことで、子どもも素直に気持ちを表現できるようになるかもしれません。
まとめ & 実践 TIPS
小さいころはきちんとしていたのに、大人になるとしなくなってしまう挨拶。社会全体の問題ですが、子どもたちの身近にいる保護者のかたが、一番のお手本になれる人です。恥ずかしいなどの気持ちもあるかもしれませんが、今一度初心に帰って挨拶をしていきたいですね。
特に「ありがとう」は、言われて嫌なことはありません。言ったほうも言われたほうも嬉しくなります。まずはお礼から、大人が率先してどんどん使っていきましょう。
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