2学期の中だるみに備える 小学校低学年に効く中だるみ期の声かけとは?

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少し前まで、進んで宿題をやったり、次の日の準備をしたりして感心だったのに、最近少しだらけ気味。2学期は、お子さまのそんな様子が気になり始める頃かもしれません。中だるみ期に入ったお子さまに、おうちでどんな声かけをしてあげたらよいでしょうか。

この記事のポイント

「中だるみ」が出てくるのはなぜ?

「宿題やった?」「明日の準備できた?」「もう時間だよ、早く起きないと!!」
学校生活に慣れ、お友達関係も安定し、大きな行事なども一段落した2学期の中頃には、こんな中だるみ期が訪れがちです。
といっても、テスト前なのに勉強しない中学生のように「自覚的な」中だるみ状態とは違い、小学校低学年の子どもたちに「今、中だるんでおります」という自覚はないでしょう。

何もかもに慣れてしまい、予測できるできごとしか起こらないので緊張感がなく、安心して気を抜いている。そんな状態なのだと思います。

そもそも「中だるみ」とは、「それまではしっかりやっていた」という実績があるからこその現象です。がんばり続けるのがしんどいのは子どもだって同じです。中だるみ期が訪れたら、「今までいろいろがんばったんだね」と考えてあげればよいのだと思います。

中だるみ対策(1) 違う角度からほめてみる

「中だるみ」が気になると、早く元に戻さなければ、と「できていない」ことや「やっていない」ことばかりを注意したくなります。お子さまが心配で、けっこうなエネルギーを使って注意しているのに、耳を素通り。毎日毎日同じことを言っている、とため息をついてしまうことはありませんか? 

もしかすると効き目があるのは、プラス方向の声かけなのかもしれません。これまでとは違った角度から、お子さまを認める声かけを試してみるのはいかがでしょうか。

たとえば、漢字の書き方が雑だなーと思ったら「もっと丁寧に」と言うかわりに「この字の、このハネ、豪快ですごくいいね!」とピンポイントでほめてみる。
毎日のお手伝いが投げやり、と思ったら「しっかりやって」と言う代わりに、あえて別のお手伝いをお願いして「手際がいいね。すごく助かったよ」と感謝してみるのもひとつ。
さりげない、でもいつもと違う一言が、お子さまのやる気を促す活力剤になると思います。

中だるみ対策(2) ワクワクする心を呼び覚ます

さて、中だるみ期に入ったように見えるお子さまをよくよく観察してみましょう。すると、このことにだけはスイッチが入るらしい、という何かを発見できるように思います。
動きがスローになっている中だるみ期は、お子さまをじっくり観察するチャンスともいえます。

宿題はなかなか始めようとしないのに、虫の本だけは熱心に見ているとか、学校の準備はいい加減なのに遊びに行くときのお洒落は入念、などなど。先生やおうちのかたから「やりなさい」と言われたわけではないのに、自らやっていること。そこにお子さまの意志があり、ワクワクの源泉があります。

「虫のこと何でも知っているんだね」「その服の組み合わせいいね」ほんの一言だけで、好きなことを認めてもらえた!とお子さまは感じるでしょう。その嬉しさが、もっとワクワクしたい、楽しみたいという気持ちを呼び覚まし、ほかのことに対しても、好奇心を持って取り組む心を取り戻せるのではないでしょうか。

まとめ & 実践 TIPS

「何をやっていないか」ではなく、「何をやっているか」を見ることが、中だるみ期を乗り越えるコツであると思います。お子さま自身が気づいていないかもしれない「できていること」や「ワクワクしていること」を発見し、この機会に言葉にして伝えてあげましょう。

中だるみ期は新たな飛躍の前の休養のとき。おうちのかたの温かい言葉が心の活力剤となって、きっとまた元気いっぱい、伸び伸び成長していけることと思います。

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり赤ペン先生に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生三児の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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