部活をやる意味とは? 活動を通して学べること

 楽しく部活をやっている人はあまり考えることがないかもしれませんが、現在あまり部活が楽しくない人、部活に入ろうかどうか迷っている人は「部活ってなんの意味があるんだろう」「やらなくてもいいんじゃないか」とモヤモヤした気持ちを抱えているかもしれません。でも今しかできないことや今だから得られることも。部活から学べることとは? 

人間関係が広がる

 部活に入らない場合、学校で関わるのは同級生がほとんどでしょう。部活では、同学年のほか、先輩や後輩ができます。先輩に対しての言葉遣いを学べたり、後輩への教育ができるようになったりすることはもちろんですが、憧れの先輩を目指して練習したり、後輩を引っぱっていくために努力をしたりすることは、部活ならではのものです。それはあなたにとって貴重な経験となるでしょう。

同じ志をもつ仲間ができる

 部活で得た仲間は、卒業してもずっと友だちでいられる例が珍しくありません。厳しい練習を一緒に乗り越え、喜びや悔しさを共有し、助け合ってきた仲間は、部活で得られる一番の宝物と言えます。

人間関係の中から礼儀を学ぶことができる

 部活のはじまりと終わりの挨拶、顧問の先生や先輩に対する敬語、試合や発表会の会場でのマナーなど、部活では、普段経験することができない礼儀を学べる機会がたくさんあります。これは社会人になっても必ず役に立つものです。

強い心を養える

 ひとつ学年が違うだけの先輩に、上からものを言われたり、休んでばかりのメンバーが、自分の代わりにレギュラーに選ばれたり…。部活には理不尽にも思えるような出来事がたくさんあるでしょう。そのたびに、あなたは悔しい気持ちを抱くかもしれません。でも、そこにはひとつとしてムダなことはありません。それは、「こんな人もいるんだ」「こういう状況になることもあるんだ」と受け入れ、そのうえでどう行動するかを考えられるようになること。社会に出ると、理不尽な出来事はたくさんあります。部活は、少し早くそれを体験することで、ちょっとやそっとでは折れない強い心を養うことができるものと言えるでしょう。

部活と勉強を両立させるコツ

「部活をやっていると勉強時間が足りなくなってしまう…」と心配になるかたも多いでしょう。でも、部活をしていると成果の上がりやすい練習方法を考えたり、集中して取り組んだりすることがあるはず。そこで身についた計画力や集中力をいかして、勉強にも効率よく取り組みましょう。
「部活で疲れてしまった時は早く寝て早起きしてから勉強する」「歯磨きタイムに英単語」など、自分のペースをつくるのがコツ。また、毎日の授業にもしっかり取り組み、わからないところをそのままにしないよう習慣づけられるといいですね。

趣味でスポーツをしたり、楽器を演奏したり、絵を描いたりすることはこれから先もできます。でも、「部活」としてそれらに取り組むのは、今しかできません。部活だからこそ得られるものもたくさんあるはずです。ぜひ部活に入って、仲間と多くの経験をすることをおすすめします!

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