子どもの習い事が多すぎるなら、進級の今が整理するタイミング その考え方と整理のポイント

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塾、スポーツ、芸術……今は習い事にもさまざまな種類があります。ただ、つい増やしてしまって負担が大きくなってはいませんか? 子どもだけでなく、保護者のかたの負担も。せっかくの習い事、デメリットはなるべく減らせるように一度整理してみましょう。

この記事のポイント

習い事の整理は年度末~年度始めがおすすめ

習い事は、一度始めるとやめづらいですよね。そんなかたにおすすめのタイミングが、年度末や年度始めです。進級・進学がともない、生活が大きく変わる時期。そうすると、「勉強が忙しくなった」「部活が始まった」など、習い事をやめる理由ができます。やめたかったけれどタイミングを逃していたかたにとっては、良い時期なのではないでしょうか。

また、進学や進級は話し合いを行うきっかけになります。異動や昇給など職場環境の変化があれば、家計のことも相談しやすいでしょう。家族の生活スタイルが変わるこの時期に、毎年習い事を整理する時間を作ってみてはいかがでしょうか?

もちろん、子どもが「やめたい」と言ってきた場合はこの時期に限らず対応が必要です。

習い事を整理する時のポイント

習い事の整理といっても、多過ぎるとどこから手を付けてよいか悩むもの。そこで、どう整理していけばよいかを順番にご紹介します。

・現在の状況を「見える化」する

まずは、現在の状況を書き出してみましょう。頭の中で思っているだけだと、気付かないこともあります。パートナーや子どもと話し合う時も、見える化しているとわかりやすいです。一週間の表を作って、必要な事項を書き出していきましょう。項目は以下を参考にしてください。

曜日
習い事の名前(どのくらいの期間やっているかも合わせて)
時間(習い事の時間と送迎にかかる時間)
送迎者
月謝

書き出しただけでも、現在の状況が把握できるはず。「送迎の負担は偏っていないか」「月謝は合計でどのくらいか」「子どもに自由な時間はあるか」などを知れば、改善点が見つかります。この段階で解決できることもあるでしょう。

・親がやらせたいのか、子どもがやりたいのかを確認する

見える化した結果、どれかをやめた方がよいという結論になったとします。そうなったら、保護者のかただけでは決められません。必ずお子さまと一緒に話し合うようにしましょう。

親子ともに必要ないと思う習い事があれば、まずはそれを削ります。そしてその後に削るのは、「親がやらせたいと思っているもの」です。習い事をするのは子ども。ですから、一番大事なのは子どもの意向です。できる限りそちらを優先してあげましょう。ただし、お受験などが絡んでくれば保護者のかたの意向も無視できません。その場合は、「ママはこうしてほしい」「パパはこれをしておいて役に立ったよ」など、Iメッセージを意識して話し合ってみてください。「あなたのためよ」という言葉は使わないようにしましょう。

・やめる以外の方法がないか考えてみる

習い事の整理は、「やめる」だけではありません。ですから、親子で意見がすれ違った時は、やめなくてもよい方法を探してみましょう。たとえば、こんな方法があります。

習い事の日数を減らす
時間帯や曜日を変更する
子どもだけで通える教室に変更する
子どもの性格やレベルに合ったクラスに変更する

月謝や送迎面が負担になっているなら、日数や曜日、場所を変更することで解決できる可能性があります。子どもが好きなことなのに「厳しいからやめたい」と言っているなら、成績よりも楽しむことを重視している教室に変えるのもよいでしょう。いろんな方法を模索してみると、デメリットを減らしながら習い事を続けられるかもしれません。

結論は急がなくてもOK

習い事の整理は年度末から年度始めがおすすめですが、結論を急ぐ必要はありません。あくまで見直しの機会としてこの時期をおすすめするだけであって、行動に移すのはもっと先になってもOKです。

これは、子どもが「やめたい」と言ってきた場合も同じ。特に、自ら「やりたい」と始めたのに、すぐに「やめたい」と言い出した時。習い事の始めは、基礎ばかりでつまらないことも多いです。でも、この時期を超えるとぐっと楽しくなることもあります。期限を決めて、その時に改めて話し合ってみるのもよいですね。ただし、イジメられていたり体罰があったりするなどの場合は、すぐにやめてOK。

また、進級・進学後の生活が予想以上に変わる可能性もあります。その場合は、数カ月お休みして様子を見るという方法もあるでしょう。新しい生活に慣れてから判断すると、また考えが変わるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

習い事は、多ければよいというわけではありません。また、子どもがやる気でなければいくら通っても身につかないこともあります。子どもと保護者のかたの意向、どちらも考えながら、無理なく続けていける方法を考えてみましょう。これを機に、一度習い事の整理をしてみてください。

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