「子どもは友達と遊ぶもの」は大人の理想論? 一人が好きな子どもの本音

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子どもは、友達がたくさんいてワイワイ遊ぶもの。そういうイメージを持っているかたも多いでしょう。でも、中には一人で過ごすことが好きな子どももいます。そんな子どもに、「みんなで遊んだ方が楽しいよ」と言うのは、もしかしたら余計なお世話かもしれません。

この記事のポイント

「どうして友達と遊ばないの?」その理由を考える

自分の子どもが友達と遊んでいないと心配になるのは、保護者として当然かもしれません。では、その理由を考えたことはありますか? 友達と遊んでいないという行動だけを見て、「コミュニケーションが下手」「将来困る」と勝手に解釈してはいけません。大事なのは、子どもが友達と遊ばない理由を知ることです。

もし、本当は遊びたいのに友達の輪に入れないのであれば、声のかけ方を教えてあげたり、子どもの気持ちをしっかり聞いてあげたりすればよいでしょう。いじめられているのであれば、それ相応の対処も必要になってきます。

でも、特に困った様子もなく、一人で過ごすことを好んでいるのであれば心配はいりません。保護者のかたは、子どもの姿を認めて見守るだけでよいのです。

一人で過ごすことが好きな子どももいる

好んで一人で過ごす理由は、人それぞれ。「遊ぶより本が読みたい」「騒ぐより静かに過ごすのが好き」「気の合う友達がいないから一人の方が気楽」など、いろいろあるでしょう。何か夢中になっているものがあったり、大人しいタイプだったり……。でも、どんな理由にせよ、「友達と遊ぶ」よりも「一人で過ごす」ことの方が好きだからそうしているのです。

友達と遊んでいる姿が普通だというのは、大人の理想を押し付けているだけかもしれません。友達と過ごすことが好きな子どももいれば、その反対もいる。その姿を、否定したり無理やり変えたりすることはやめましょう。

ちょっと考えてみてください。友達と遊ぶのが大好きな子どもが「友達と遊んだらダメ! 一人で遊びなさい」と言われたらどう思うでしょうか? きっと不満ですし、ストレスですよね。それと同じです。一人で過ごすのが好きなのに「一人はダメ! 友達と遊びなさい」と言われたらイヤなはず。どちらの場合も、子どもの気持ちを尊重してあげることが大事なのです。

「遊ばない」=「コミュニケーションが取れない」ではない

友達と遊ばないと、「コミュニケーションが取れなくなる」「普通に働けなくなってしまうのでは」と心配する保護者のかたもいるでしょう。でも、人と関わるのは遊びの中だけではありません。授業中に話し合いをしたり、掃除などで協力したり、困った時に助けを求めたり……。生活のさまざまな場面で、人と関わる機会はあります。友達と遊ぶことが少なくても、こういったコミュニケーションが取れていれば心配はないでしょう。

もちろん、人と関わることが苦手な子どももいます。でも、それを改善しようと無理やり遊ばせるのは逆効果になることも。遊ぶということにこだわらず、生活全般でコミュニケーションスキルを身につけていけるようにサポートしてあげましょう。学校での様子が気になるのであれば、先生に相談してみてもよいかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

友達と遊ぶことが良くて、遊ばないのが悪いわけではありません。友達の多さも、遊ぶ頻度も人それぞれ。今は気の合う友達がいないだけで、将来そういった相手が見つかるかもしれません。大人の理想を押し付けず、子どもの気持ちを優先してあげましょう。

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