小学生のいる家庭はどんな校外活動をしている? 月々の出費はどれくらい?
- 育児・子育て
「習い事に関しては、子ども様子を見ながら考える」という保護者の方も多いと思いますが、他の保護者が校外活動にどれくらいお金をかけ、どんなジャンルを習わせているのかは気になるものですよね。
文部科学省のデータを参照しながら、習い事に使われている金額や習い事のジャンルについてご紹介します。
小学校では習い事よりも補助学習に力を入れる家庭が多い
文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について」を見ると、小学校に入学するまでの間の学校外活動費は、レクリエーション活動やスポーツ活動に対する支出が多いのですが、小学校に入学すると、レクリエーションやスポーツ活動ではなく、自宅学習や学習塾、家庭教師などへの支出(=補助学習費)が多くなっているようです。
子どもが公立の小学校に通っている家庭のデータによると、年間にかける学校外での活動費用については以下のようになっていました。
スポーツ・レクリエーション活動:約5.5万円
芸術文化活動:約3.5万円
塾や通信教育など:約8.2万円
子どもが私立の小学校に通っている家庭の場合も、年間にかかる金額に差こそありますが、学習方面重視の傾向は変わりません。
小学校中学年になるとスポーツなどより学習方面へ
小学校中学年(3年生・4年生)になると、レクリエーション活動やスポーツ活動よりも補助学習方面への支出の増加が小学校低学年時代よりも一層大きくなります。
Benesse 教育研究開発センターのレポートによると、補助学習費への支出が増加するのは、「子どもの教育に対する母親の意識」が学年を重ねるごとに変化していくからとのことでした。学年が上がるにつれて「子どもの将来を考えると、習い事や塾に通わせないと不安である」との回答が増えていったとのことです。
同レポートによると、この傾向は子どもが高校生になるまで増加する傾向にあるとのことでした。
小学校低学年までは慣れない集団生活を心配し「楽しく通ってくれればそれでいい」という声も大きいようですが、学年が上がるにつれて将来への心配が増えるということですね。
習い事を辞めて学習に変更するときは子どもと話し合って
小学校入学と中学年に進級するタイミングでピアノや水泳といった習い事をやめる家庭が多いようです。子どもの習い事を教育重視に変更するなら、子どもと保護者の双方で話し合っておきたいですね。
ベネッセ教育総合研究所の「子どものココロ・大人の気持ち」の習い事に関する特集では、子どもの気持ちをないがしろにしてしまった保護者の方の後悔が掲載されていました。
保護者は「あなたのためを思って」と考えていても、その気持ちが子どもに伝わっていなければ、子どもにとっては嫌なことになってしまう可能性があります。
「どうしてそうすべきなのか」については、保護者と子どもで共通認識を作っておきたいですね。
まとめ & 実践 TIPS
小学生の習い事は、学年が上がるにつれて学力補助のためのものになっていく傾向があります。我が子の学力の向上をはかり、将来不自由をしないようにとの保護者の思いが強く出た結果そうなっているようです。
保護者の思いばかりが先行して、子どもの気持ちを置いていってしまうと、後悔することもあるかもしれません。習い事を変更するときは、子どもとよく話し合ってお互いに納得した上でにしたいですね。
出典:『習い事って、どう思う?』大人の意見 - 子どものココロ・大人のキモチ - USER"S VOICE - 2010年「子どもの教育を考える」- ベネッセ教育総合研究所
URL https://berd.benesse.jp/berd/berd2010/vote/result_42.html
出典:子どもの習い事や塾に使う費用は?|ベネッセ教育情報サイト
URL https://benesse.jp/kyouiku/201712/20171201-1.html
出典:Benesse 教育研究開発センター 小学生の塾や習い事(前篇)—4年生からスポーツより勉強
URL https://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/kyoikuhi/webreport/pdf/houkoku_06.pdf
出典:文部科学省 平成30年度子供の学習費調査
URL https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00102.html
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