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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 皮膚に関すること
先天性の白斑(はくはん)があります。日焼けをした後、外出したり熱を出したときに、顔や体にも赤い発疹(ほっしん)が出るようになりました。
先天性の白斑(はくはん)があります。先日海水浴で日焼けをしました。そのあとぐらいから外に出ると顔に赤い発疹(ほっしん)が出るようになりました。かゆい様子はなく、家に入ると引いてきます。日焼け止めを塗るくらいの対処でいいのでしょうか。
先日も家族みんなが熱中症のような症状になり、38度の発熱がありイオン飲料を飲んで休んだら症状はなくなったのですが、そのときも発熱とともに発疹が顔や体にも出ました。何か関係はあるのでしょうか?
日光じんましんの可能性があります。一度皮膚科を受診することをおすすめします。
先天性の白斑は、生まれつき皮膚のメラニン色素が作られない場所なので、紫外線の防御機構がなく、とても紫外線に弱く、日光に当たるとすぐに赤くなり、ひどい場合は水疱(すいほう)となります。
長時間日光に当たりそうなときは、白斑の部位に必ず日焼け止めクリームを塗りましょう。
一方、それとは関係なく、海水浴で日焼けをして以来、外に出ると(日光に当たると)顔に赤い発疹が出るようになり、家の中へ入ると引くとのことですが、これは日光じんましんの可能性があります。
日光じんましんとは、紫外線によって引き起こされるじんましんです。日光に当たったときだけ、当たった部位だけ(特に顔)、小さな赤い丘疹(きゅうしん)、虫刺されのような大きめの紅斑(こうはん)、それらがつながって地図状になったり、ときには全体が赤くはれたりすることもあります。そして、屋内に入り紫外線を遮断すると、数時間で引いてくることが普通です。
こういう場合の予防法は、とにかくなるべく紫外線に当たらないようにすることです。5月から9月にかけてのUVB(中波長の紫外線)が強い季節の外出時は、必ず日焼け止めクリームを塗った方がいいでしょう。
また、帽子や長そで・長ズボンなどでも、できる限り直射日光に当たらないように工夫し、小さいお子さんならおうちのかたの日傘、ベビーカーのほろなどで直射日光を防ぎましょう。晴天の日は10時から14時の最も紫外線の強い時間帯の外出はなるべく避けた方が望ましいでしょう。
また、じんましんを抑えるために、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を飲ませることもあります。一度皮膚科を受診して相談してみてください。