「かきくけこ」5つの質問法で、自分で行動できる子になる!

育児に家事に仕事に、あまりに忙しくて時間がないから、ついつい子どもが自分で動く前に、先回りして着替えや食事を手伝ってしまう。それでは、親の負担が続いてしまうし、子どもがなかなか自立しない悪循環に……とわかっているけれど、うまくいかないのも現実ですね。

今回は、『「自分でやる」と言える子に育てる本』の著者であり、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ先生に、自分で行動できる子どもを育てるために大切なこと、そして今日から使えるコーチング法を教えていただきました。

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「かきくけこ」5つの質問がおすすめ

自分で行動できる、自立した子に育てるには、幼いころから考える力を育てるための言葉かけをおすすめしたいと思います。その際に効くのが、「〈かきくけこ〉の考える力を伸ばす5つの質問」です。

か…考えさせる
き…企画させる
く…工夫させる
け…計画させる
こ…行動させる

たとえば、なかなか着替えをしないで困っているときには、「早く着替えなさい」と指示をしてしまいがち。そうした命令調の声掛けでは、子どもは考える機会を逃してしまいます。そこで、上記の5つの質問に切り替えてみましょう。具体的にはこのような質問をしてみましょう。

最初の“か”は考えさせる質問。
考える子になるためには「あなたはどう思う?」「どうしたらいいかな?」と質問することから始めましょう。

“き”は企画させる。
「いつやる?」「誰とする?」などの質問が子どもに企画する機会を与えます。

“く”は工夫させる。
「もっと~するにはどうしたらいい?」と聞くとよいでしょう。

“け”は計画させる。
そのための質問は「どのように~する?」などです。

そして “こ”は行動させる。
「まずは何から~する?」と聞いて子どもに行動力を促しましょう。

この5つを活用した質問法で、子どもは考えて、自ら行動しだすはずです。

言葉が話せない0歳の赤ちゃんの場合にもこのような言葉がけが有効です。「か」と「き」「け」の声掛けからスタートしていきましょう。生活のなかで「早くお着替えしたら気持ちいいから、その後散歩にいこうね?」などと声かけし、繰り返し伝えることで、記憶にとどまっていきます。

3歳くらいになり、お話がだいぶわかるようになってきたら、声掛けをどんどんしていきましょう。ただ、一人ではどのように行動したらよいかわからない場合もあります。たとえば、さきほどの着替えの場合なら、「どのズボンがいいかな?」「ズボンから着る?Tシャツから着る?」など選択肢を与えてあげてみましょう。そこから選ばせ、徐々に考える力を鍛えることにつながります。

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いつもの方法が効かないなら切り替えていきましょう

よく「何回言っても聞かないんです」というご相談を受けますが、実は、悩むかたご本人が視点を変えて「なぜ効果ないのに何回も言うの?」「方法を変えてみよう」と考えを切り替えてみることも大切です。その子には、その方法は合っていないのですから、別の解決方法を探ってみましょう。

たとえば、活発な男の子は、おうちのかたの言葉がけすら耳に入らず、遊び回ってしまうというケースもあると思います。そこでは、体にスキンシップをしながら話し掛けてみるのがオススメです。男の子は、身体感覚優位のため、肩をたたいたり、手をつないだりすると、意識がおうちのかたに向きますので、ぜひお試しいただきたい方法です。

1日10分子どもをただ観察するだけで、個性に合う方法が見えてくる

視点を変えてみようと提案されても、「何度言っても聞かない」子どもへの対応方法はそう簡単には見つからないと思われるかもしれません。

そこでオススメしたいのが、1日10分、子どもをただ観察することです。お子さんの行動パターンがわかってくることで、いろんな手が打てるようになります。5分もたつとすぐに飽きて違うオモチャで遊んでしまう子には、集中力が短いとわかります。イヤイヤ言う子は、こだわり派のはずです。そうした現状を踏まえて、対応することが求められます。たとえば、

食事中にすぐ遊びだす子
⇒無理に食事を続けるのではなく、少量の食事で回数を増やすことで解決するかもしれません。

なんでも「いやだ」と言う子
⇒反対に「しなくていいよ」と伝えると、「実はね~」としたくない理由を話してくれたり、「やってみる」と逆の行動をするかもしれません。

スーパーなどで走り回ってしまう子
⇒少量の小銭を入れたお財布を「これすごく大事なものだから、ママのそばで持っていて守ってね」といって渡すと真剣に買い物に付き合い、走らなくなることもあります。

子どもごとに効果的な言葉がけや方法は違うので、ぜひお子さんを観察して、いろいろな方法を工夫してみましょう。思ったよりもすぐに効果が出るのが、1日10分の観察のよいところです。

もちろん市販の幼児向け教材を活用することもオススメです。幼児はごっこ遊びやまねをしながら、多くのものを吸収していくことができます。

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やってみたい!できた!〈こどもちゃれんじ〉だから身につく、自分でできる力

幼児期に身につけたい「自分でできる力」。
生活習慣から社会性や、学ぶ意欲までとあまりにも幅広くて、忙しいかたには、時間が取れないと思われるかもしれません。そんなかたにおすすめの教材が〈こどもちゃれんじ〉です。

成長の土台となるのは、自分から「やりたい!」という気持ちです。
そんな気持ちが自然に生まれるよう、〈こどもちゃれんじ〉では、発達段階に合わせ、遊びの中で子どもの考える力を伸ばし、自分で行動できるようになるための教材をご用意しています。

生活習慣では、トイレや手洗い、着替えなどの身の回りのことが自分でできる教材やプログラム。さらに、園でのお友だちとの接し方や、電車やお買い物でのルール&マナー。「やってみたい!できた!」と遊びながらプログラミング的思考を身につける教材。
幼児期の「自分でできる力」という幅広いテーマに、年齢ごとの発達段階を踏まえたカリキュラムでお応えできます。

幼児期に育みたい「自分でできる力」。
子どもの「やりたい!」気持ちを引き出しながら、楽しく〈こどもちゃれんじ〉で身につけさせてみませんか。

〈こどもちゃれんじ〉教材のご紹介はこちら
https://www2.shimajiro.co.jp/

プロフィール

竹内エリカ

日本キッズコーチング協会理事長。20年にわたり、子どもの心理、教育、育成について研究。子どもの認知特性を生かした指導法・キッズコーチングを考案、実践する。『「自分でやる」と言える子に育てる本』ほか著作多数。講演・執筆・ラジオ出演などでもご活躍。2人の男の子のママ。
メルマガ「ママに笑顔を届けるキッズコーチングアドバイス100」配信中。
https://jakc-sys.com/stepmailentry_modify?i=2

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