不安や焦りは禁物! 言うことを聞いてくれない子どもと上手に向き合う対処法

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子どもの行動が思い通りにならなくて、イライラしてしまうことはありませんか? 言うことを聞いてくれないのには、理由があるかもしれません。子どもの成長に合わせて、言動や行動をみていきましょう。

この記事のポイント

言うことを聞いてくれない子どもの気持ち

言うことを聞いてほしいときにかぎって聞いてくれない……。どうしてだろうと、悩んでしまいますよね。保護者がついイライラしてしまう子どもの行動には、もしかしたら理由があるかもしれません。

・子どもを焦らしていませんか?
大人は自分で色々できてしまうため、子どもの行動が遅いと待っていられなくて、つい急がせたくなってしまいがち。子どもからしてみれば、急かされると「余計にやりたくなくなる」「これでも早くやっている」と思っているかもしれません。

・遊びの途中で声をかけていませんか?
夢中になって何かをしていても、関係なしについ声をかけてしまう。子どもは「もっと遊びたかった」「途中で終わらせるのが悲しい」「やりたいことがまだあった」など、途中で終わらせられることを残念に感じているかもしれません。

・子どもが話したいときに、違うことをしていませんか?
例えば、子どもが嬉しそうに話をしているときに、何か違うことをしながら聞いていたりすると子どもは「本当に聞いているのかな」「どうでもいいのかな」とマイナスな気持ちになってしまうかもしれません。  

子どもが言うことを聞かないのには理由があって、それを保護者にわかってほしい、という思いが隠れていることもあります。言うことを聞いてくれないことは、成長の証です。
行動への理解と同時に、子どもの発達や年齢ごとで対応も違ってくるので、確認してみましょう。

発達や年齢ごとに自己主張は違うの?

子どもの自己主張のあり方は発達段階によって異なります。
発達や年齢ごとに自己主張の違いをみていくと、保護者が子どもにどう向き合えあえばいいのかヒントが見つかるかもしれません。

・2歳

ことばを覚え始めたことで、自分で何をしたいのか言えるようになります。
自分でやりたい気持ちが強いので、保護者がやめてほしくても、やめられません。
体をつかって、嫌を全身で表現します。いわゆるイヤイヤ期の時期に見られる行動です。

・3歳

2歳よりももっと色々なことへの興味が深まり、夢中になりすぎてしまいます。
途中でやめるのが嫌で、気になることは保護者にずっと質問してくる時期です。
自分でやりたいことを邪魔されるのが嫌な時期なので、お友達とケンカをしてしまうこともあるかもしれません。イヤイヤ期の時期は、2歳からずっと続いている子どもが多いといわれています。

・4歳

2,3歳頃と比べても、だいぶしっかりはしてきましたが、「やりたいこと」「やりたくないこと」がはっきりと自分の中でわかっています。
イヤイヤ期とは違い、自己主張がしっかりしているので、嫌と言っているのには理由があります。

・5,6歳

お友達や、保護者の言葉を理解できるので、話を聞けるようになります。
今なにをする時間なのか、やらなくてはいけないことがよくわかっています。
この時期に、言うことを聞かない行動が目立つ場合は、子どもの心の中に理由があったり、何か他に原因があったりするかもしれません。

言葉の発達と共に、自己主張も変化しています。
保護者、お友達、先生たちとの交流も、子どもの心の成長を支えているものです。年齢別に違いをしったうえで、対応策を考えてみましょう。

発達に合わせた声掛けで子どもの自己主張を乗り越えよう

2歳、3歳の場合は、子どもが遊びをやめてくれなくて、保護者の方も苦労しているのではないでしょうか。
・公園から帰ろうといっても「まだ遊びたい」といって、なかなか帰ってくれない
・ご飯も、遊びがやめられなくて食べてくれない

この時期の子どもは、保護者から指示や命令と感じる言葉をいわれると、すごく嫌がるので対応が難しいです。しばらく待っても言うことを聞いてもらえない場合は、「これだけやったら帰ろうか」「一つ置いたら、おしまいね」など、見通しができる言い方をしてみると、意外と効果的です。

4歳、5歳の場合は、やりたいことをはっきりと自分でわかっているけれど、保護者のやってほしいことはやってくれないことがあります。
・着替えてと言ったのに、着替えずに遊んでいる
・「お片づけして」と頼んだのに全くできていない。そのことを怒ると、子どもと言い合いになってしまう。

少しだけ色々なことが自分でできるようになったこの時期は、甘えん坊に戻ってしまうこともあります。やってほしかったことをやってくれなかった場合、怒るのではなく「あれ?いつも上手にやるのに今日は体調が悪いのかな?」「お片づけ、難しかった?」など、子どもの気持ちをフォローした感じで声をかけてあげると、ケンカにはならずに子どももと良い関係が築けるかもしれませんよ。

6歳の場合は、やりたくない理由がしっかりしています。
・幼稚園、保育園、学校に行きたくない
・帰りたい
・遊びたくない

子どもがどうしてやりたくないかを、しっかり聞く必要があります。深い悩みを抱えていることもあるので、保護者の方も、無理やりやらせずに「やりたくないときは、やらなくていいよ」「理由を知りたいから教えてくれる?」など、本当の気持ちを打ち明けられる環境を用意してあげたいですね。

まとめ & 実践 TIPS

心の成長と共に、イヤイヤ期と自己主張が激しい時期はあっという間に過ぎてしまうものかもしれません。
声かけなどを工夫して、イライラしてしまう時間を減らすことが最大の目的です。もし、怒りたくなってしまったときは、深呼吸をして、違うことを考えてみましょう。

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