-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
眠くなると陰部をさわります。どのように注意してあげたらいいのでしょう。
眠くなったりすると、陰部をさわります。最初は、椅子などに当てたりしていましたが、今は、手を下にしてうつぶせになってさわっています。椅子のときから数えると2年ほど続いています。お友だちの家やスーパーの遊び場でもやります。へたに注意をしない方がいいと聞いていたのであまり注意はしてきませんでした。
トイレトレ-ニングなどで、パンツになることが多くなってきたので何とかエスカレ-トしないうちにやめさせたいのですが、どのように注意してあげたらよいでしょうか?
このような行動ははお子さんの興味が広がってくると必ず減っていきます。やめさせようと注意をするよりも楽しい遊びに誘うなどの工夫をしてください。
このような行動は自分で刺激を求める行動でマスターベーションと言われています。この行動は1歳前のお子さんにも見られることで、決して珍しいことではありません。何らかのきっかけで陰部に刺激が与えられると、その後自ら刺激を求めるようになります。
椅子やテーブル、床などのかたいものに陰部をこすりつけたり、指でさわるなどいろいろなパターンが見られます。中にはベビーカーのベルトに陰部を当てて、足を交差させて動かすといったこともあります。特に入眠前や手持ち無沙汰(ぶさた)でつまらないときに多く見られます。
子どもの場合は快感を得るというよりも、何となく気持ちを落ち着けたり、それが遊びのひとつになっていることもあります。
しかし、ときには強い快感があり、顔を真っ赤にして息遣いが荒くなり、体を強直させるような場合もあります。このような場合はけいれんと間違われて「てんかん」と診断され、けいれん止めの薬の服用をすすめられたりすることがありますので注意が必要です。
スーパーやお友だちと遊んでいるときなどでは、おうちのかたの方が人目を気にしてしまいます。そのためあまり外に連れて行かなくなってしまうということもあるようです。
しかし、家の中にこもってしまうとお子さんのストレスがたまり、余計にマスターベーションがひどくなることもあります。
お子さんがこのような行動をしていると、つい「だめよ」と注意をしてやめさせることが多くなってしまいます。お子さんも「だめ」と言われていると自分のしていることがいけないということがわかってきて、親に隠れてするようになることもあります。
お子さんに「だめ」とやめさせるのではなく、声かけをしてほかのことに注意を向けさせてください。お子さんの興味が広がりお友だちと楽しく遊べるようになると徐々に減ってきます。