子どもを危険から守るには?GPSを持たせるメリットや選び方をご紹介!
お子さまが事件に巻き込まれるニュースを聞くたび、胸が痛んで他人事とは思えないという方もいるでしょう。特に小学生になると、お子さま同士で行動する時間も増え、親もお子さまの行動をそばで見守り、把握しておくことが難しくなってきます。
安全を守る一つの方法として、お子さまの位置情報を知らせてくれる子供用GPSについてご紹介していきます。
子供用GPSとはどのようなもの?
◆通学中でも持たせることができるGPS端末
一般的には、GPS機能を搭載した端末機のことを言います。
お子さまに持たせることで、保護者が持っているスマホやパソコンで位置情報を知ることができます。お子さまの居場所を地図上に表示してくれるので、今どこにいるのかを確認することができます。お子さまが「帰り道に寄り道をして迷子になったかも…」「事故や事件に巻き込まれたりしたかも…」と心配になったときも、GPS機能があれば居場所を特定することができます。
基本的には携帯電話ではないので通話とメールの機能はなく、GPS機能のみとなります。GPS機能付きのキッズ携帯もありますが、通話機能も付いているため持ち込みを禁止している学校もあり、GPS機能のみであれば学校にも持って行ける場合もあるようです。
◆子供用GPSの種類
・警備会社のGPS専用端末
端末の通報ボタンを押すと警備会社に信号が届き、現場対応可否を確認する連絡が届くなど、お子さまの安全を守るさまざまなサービスを搭載しています。
・登下校メールが届くGPSサービス
小学生のお子さまが登下校で学校の正門を通過すると、保護者へ連絡メールが届くサービスもあります。朝、家を出発し学校に着く時間を過ぎてもメールが届かなかったり、下校時間に正門通過のメールが届いたのになかなか帰宅しなかったりといった場合に、GPSで居場所を検索して探しに行くことができます。
・キーホルダー型の端末機
ランドセルやズボンのベルトフックなどに付けておけば、お子さまへのストレスも少なく、安心して持たせることができます。さらに電池式タイプなら、寿命も長く毎日の充電も不要です。
・見守りサービス
各携帯キャリア会社などのサービスに加入することで、GPS機能が使えるようになります。お子さまの位置情報の確認ができるほか、キャリアによっては位置検索時間を指定して、決まった時間に自動的に検索してくれるなどの機能も付いているものがあります。
・ウエアラブル端末(時計型)
子供用のウエアラブル端末は、時計機能のほか、端末を身に付けているお子さまの位置情報がわかるようになっています。カメラや通話機能、簡単にコミュニケーションが取りやすいスタンプ機能なども搭載しており機能性も高いのですが、まだまだ浸透はしていないのが現状です。
・アプリ型
スマホにGPSのアプリを入れるだけで、今どこにいるかがわかるだけではなく、アプリによってはお子さまが学校などの目的地に無事到着したかなどのお知らせをしてくれる便利な機能が付いているものもあります。
お子さまにGPS端末を持たせる理由とは?
GPS端末は学校からの帰り道だけでなく、習い事やお友達の家への行き帰り、迷子になってしまったときなどに位置情報を知らせてくれます。
例えば、誘拐事件といった不慮の事故にお子さまが巻き込まれないよう、離れた場所から見守る役割も持っています。保護者が夕方遅くまで仕事をしていて家に帰れない場合も、放課後にお子さまがどこにいるのかわかるので安心できるでしょう。
GPS端末を選ぶコツとは
◆GPS端末に必要な費用の相場は?
GPS端末を導入する場合、数社のなかから月額使用料金を比較して選ぶ人が多いでしょう。
費用は提供している会社によって差がありますが、主にGPS端末の購入が必要な会社、レンタルサービスを提供している会社が見られます。一般的には入会金や契約時の事務手数料、さらに毎月の使用料金と、端末が充電式の場合は充電器の代金などが必要になります。
毎月の使用料金は、月額1,000円もかからない料金設定から利用が可能です。専用のホームページでお子さまの位置情報を検索する回数によって月額の使用料が変わるプラン、追加料金なしで何度でも使えるプランなどさまざまです。
◆用途によって選ぶ
GPS端末のなかには、位置情報検索サービス以外にさまざまな機能をあわせ持つものがあります。お子さまの年齢や用途によって、最適な位置情報の表示方法や検索方法が変わってくるので、お子さまと保護者にとってどんな使い方(サービス)がベストなのか、しっかり考えて選びましょう。
例えば、目的地までひとりで移動する過程が心配な幼稚園年長ほどの年齢なら、一定時間ごとの位置情報を自動発信してくれるサービスがおすすめです。また、小学校高学年に入り登下校もある程度安心できるようなら、心配なときだけ保護者が位置情報を検索するサービスがよいでしょう。
他にも、登下校のエリア外に出たときに現在位置を通知してくれるサービスや、設定した曜日や時間に位置情報を通知するサービスを使って、お子さまが習い事に行く日だけ使用するなど、使い方によって必要なサービスも変わってきます。
GPS専用端末は通話やメール、インターネット通信機能を持たないので、スマートフォンを持つと起こりやすい有料・課金サービスへの登録などに巻き込まれるリスクもありません。
また、お子さまがストレスなく使えることも大切なポイントです。腕時計タイプも発売されているので、遊び盛りのお子さまも肌身離さず、時間を意識しながら行動してくれるようになるかもしれません。
GPS端末を持たせるときに気を付けること
位置情報の精度は機種によって異なり、建物の影響を受けると精度が落ちることがあります。100m以上の誤差が出ることもあるので、安易に信用しすぎてしまうのも危険です。GPS端末や防犯ブザーなどの機能によって保護者に安心を与えてくれますが、お子さまが自分の安全を自分で守るためにはどうするべきか親子で話し合い、決まった通学路で登下校し、下校途中で友達の家に寄り道しないなど約束ごとを決め、知識をつけてあげることが大切です。
また、いざというときに動かなかったということがないよう、GPSが正確に動作しているかを定期的に確認するようにしましょう。
上手に利用して子供の安全を守ろう
帰宅しても保護者がいない共働きのご家庭や、習い事などで帰宅時間が遅くなるお子さまにとって、GPS端末は安心をくれるお守りのひとつになるかもしれないですが、一方で必ずしも安定した精度で正確な位置情報が提供されるとは限りません。毎日の会話のなかで危険な場所を確認しあったり帰宅時間を共有したりと、親子で安全意識を高めるようにしましょう。