これで解決!野菜嫌いを克服するための5つのポイント

お子さまの体の成長のために、バランスのよい食事を摂ってほしいと思う保護者のかたは多いことでしょう。そのため、お子さまに野菜を食べさせようと考えるのではないでしょうか。しかし、嫌いな野菜があるお子さまも少なくないですよね。特になすやピーマンなどは、苦みや食感から多くのお子さまが苦手としているようです。

好き嫌いが始まるのは一般的に2~4歳頃と言われており、その年齢のお子さまをお持ちのかたは「どうすれば好き嫌いが克服できるかしら…」とお困りではないでしょうか。
そこで今回は、お子さまが野菜嫌いになってしまう理由と、嫌いな野菜を減らしていくための方法をご紹介しましょう。

なぜ野菜嫌いになるの?

栄養バランスや成長のことを考えると、大人は食べた方がいいと理解できますが、お子さまは本能で野菜を避けている場合があります。また、様々な野菜を食べ慣れている大人に比べて、お子さまは野菜の持つ味や臭いから美味しいと感じることが出来ず、食べてはいけないものと認識してしまうこともあるようです。
野菜が嫌いになるのには、次のような理由があると考えられています。

・野菜特有の苦みを毒物、酸味を腐敗物の味と捉え、おなかを下すことや命にかかわるものとして本能的に避ける
・野菜独特の食感と舌触りに違和感を覚える
・野菜の青臭さや強い臭いを苦手と感じる
・見た目が嫌い
・渋味や辛味が苦手

野菜嫌いを改善するには? 保護者の役割と5つのポイント

野菜の味や臭い、食感などに慣れていくには、経験を積んでいくことも大切です。
大人である保護者でも子どもの頃は苦手な野菜があったことでしょう。その苦手な野菜も様々な方法で何度も食べる経験をし、味に慣れ、嫌いではなくなっているのではないでしょうか。
それでは、苦手な野菜を食べる経験を増やすためには、どのような方法で食べさせるとよいのでしょうか。5つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】保護者が美味しく食べる姿を見せる
お子さまは信頼している保護者が野菜を食べている姿を見ることで、この野菜は危なくないものだということを理解し、興味を持つようになります。そして、美味しく食べる姿を見て、自分も食べてみたいと思い、口に運ぶことができるでしょう。
最初は「やっぱりまずい」と思い、吐き出してしまうかもしれません。しかし、何度も繰り返し、美味しく食べる姿を見せることで、お子さまもチャレンジする回数が増えていくようになります。

【ポイント2】子どもの好きな食材にひそかに混ぜ込んで食べさせる
独特の味や食感が気にならないように、やわらかくしたり形をなくしたりする方法があります。お子さまが好きなカレーやハンバーグに野菜を擦ったり、細かく刻んだりして混ぜ込んであげましょう。
野菜をミキサーにかけてスープにしたりするのもいい方法です。野菜の形をなくして独特の食感が残らないようにし、他の食材に交ぜて野菜の味を隠すことで、食べられる量は少しずつ増えていくでしょう。

【ポイント3】嫌いな食材の調理方法を変えてみる
同じ野菜でも調理方法が変わると、食べられる場合があります。例えば、ブロッコリーを茹でただけでは食べないお子さまも、グラタンやカレー、シチューなどの具材として入れると食べやすくなるかもしれません。
ほうれん草やいんげんは、ごま和えのように甘みを感じる調理法にすると食べやすくなるでしょう。人参なら、甘いグラッセやキャロットケーキはお子さまが好きな甘味が感じられます。

【ポイント4】甘みのある野菜などを中心的に食べさせ、食べられる野菜を増やす
お子さまが本能的に好きだと感じる甘味は、野菜嫌いを改善する上で大きな手助けとなります。かぼちゃやじゃがいもなどの芋・穀類、枝豆やとうもろこしなども甘みを含んでいるので、多くのお子さまにとって食べやすい野菜です。
甘みのある野菜を中心に食べさせることで、食べられる野菜を少しずつ増やしていきましょう。

【ポイント5】とにかく褒める!
お子さまにとって保護者に褒められることは大きな喜びです。それまで食べられなかった野菜を食べた時は、思いきり褒めてあげましょう。「食べられるようになってすごいね!」「○○ちゃんが食べてくれて、お母さんすごく嬉しいな!」と笑顔で伝えてあげれば、自己肯定感や自信につながります。

◆絵本を使って身近に感じてもらう
お子さまが大好きな絵本で、野菜への興味を育てるのもいい方法です。そこで野菜を題材にしたおすすめの絵本をご紹介します。

・「やさい もぐもぐ」
トマトやキャベツ、かぼちゃやじゃがいもなどの野菜が、愉快な擬音語とともに表れます。それぞれが調理されて姿を変え、様々な美味しい料理となり、楽しい音と美味しそうな料理の絵が、野菜に興味を持つきっかけをくれるでしょう。

・「ポチポチのレストラン」
野菜嫌いの女の子が、動物たちに人気のレストランを訪れ、厨房で一緒に料理をするうちに気持ちの変化が起こります。料理を作ってくれる人の愛情や気持ちを知ることで、食事の楽しさに気づいてくれるかもしれません。また、お手伝いをしたいという気持ちが生まれるお子さまもいるでしょう。

・「ピーマンマンの いただきますって いえるかな」
「好き嫌いをしていると元気な体が作られない」という、メッセージが込められています。食事や野菜の大切な役割を教えてくれるので、「嫌いな野菜も食べなければいけないんだ」という意識も生まれるでしょう。多くのお子さまが苦手に感じているピーマンがヒーローとして登場するので、ピーマンの見方も変わるかもしれません。

野菜嫌いを克服するメリット

野菜嫌いを克服するには、調理法を工夫したり声かけを意識したりと保護者の援助が必要です。せっかく作った料理を残されると、「もういっか」と投げ出したくなるかもしれませんが、親子で一緒に克服することで少しずつ前進することができるようになります。では、克服することでどのような良いことがあるのでしょうか。

・栄養のバランスが良くなる
野菜が持つ栄養素は、丈夫な体を作る手助けとなります。食事の栄養バランスが良いと、体だけでなく頭や心の働きも豊かになるでしょう。

・食事が楽しくなる
食べられる野菜が増えいろいろな味を知ることで、味覚が発達し食事の時間がさらに楽しくなるでしょう。

・興味や関心を呼び覚ます
お子さまはもともと、いろいろなものごとに興味や関心を持ちます。野菜嫌いを克服することで、それまでは嫌いという認識しかなかった野菜が興味の対象に変わるでしょう。食べられるようになった野菜の栽培方法や成長過程、効果について知りたいと思うかもしれません。食べる楽しみだけでなく興味のあることについて「学ぶ」楽しさも発見できるはずです。

・嫌いなものを克服し、自信が持てるようになる
お子さまにとって、できなかったことができたという喜びは大きな自信につながります。食べられなかった野菜が食べられるようになったという経験と、褒められた喜びは達成感となり、心の成長となるでしょう。食べられるようになるまでの過程において、保護者が怒ったり、諦めたりせず、心強く見守ってくれているという安心感も大切です。

長い目で見守ってあげよう

好き嫌いもお子さまによって大きな差があります。嫌いなものが食べられるようになるには時間が必要です。「○○ちゃんは食べられるのに、あなたはいつまで経ってもだめね」とお子さまを否定するのではなく、「いつか食べられるようになるといいね」「今日はこれだけ食べられたね!」と小さなことでも褒めながら長い目で見守ってあげましょう。また、「絶対食べさせなくてはいけない」と保護者が必死になりすぎ、悩まないようにすることも大切です。

成長期のお子さまにとって、バランスの良い食事をとることは、体作りをしていく上で重要なことと言えます。尚且つ、大人になった時に好き嫌いが多かったり、偏食であったりというのは、時として恥ずかしい思いをすることもあります。
時間や心に余裕がある時に調理法を工夫するなどして、親子でゆっくり野菜嫌いを克服していきましょう。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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