折って切るだけ!数学的思考力を育む雪の結晶カードを作ろう【おうちで知育工作】
- 自由研究
雪の結晶は、数学的な美しい形をしており「二つとして同じ形のものはない」といわれています。
今回は、日々の暮らしや遊びの中で思ったこと・感じたことを工作などで表現している工作アーティストの吉田麻理子さんに、折り紙を折りたたんで、はさみで一部を切り取ってから開くと、美しい雪の結晶の形ができる方法を紹介していただきます。
少し切り方を変えるだけで、いろんな形の雪の結晶ができあがるので、きっとお子さんは、何枚もチャレンジしてみたくなることでしょう。
切り方を工夫したり、開いた形を想像したりしながら、美しい雪の結晶の形を作っていく作業は、数学的思考力を育むことにもつながることでしょう。
作った雪の結晶を使って、ポップアップカードに仕上げます。
この記事のポイント
初雪のころに届く雪の結晶のカードをつくろう
我が家の6歳の娘は折り紙が大好き。
折り紙の本を見ながら、いろいろな物を作っています。
そんな娘が先日、折り紙で遊びながら
「じいじとばあばに、折り紙で何か作って、送ってあげたいな」
と言い出しました。
それでは折り紙を使って、ポップアップカードを作ってみようか!
制作するカードは、初雪のころに届けることになりそうです。
「冬らしいモチーフは何かな……?」
娘と相談した結果、折り紙を切り抜いた雪の結晶で、ポップアップカードを作ることにしました。
用意するもの
・材料
折り紙 7.5cm角
(作りづらい場合は15cm角の折り紙で制作してみましょう。その場合、色紙はカットせずに使ってください。)
色紙 20cm×14.8cm(台紙用。半分に折るとポストカードのサイズになります。)
・使うもの
えんぴつ
はさみ
のり
作り方
1. まず、雪の結晶の作り方をご紹介します。折り紙を三角に折ります。
2. もう一度三角に折ります。
3. 左下の90度の角の、1/3くらいのところで折ります。
4. あまった部分(残りの1/3)を後ろに折ります。赤線のところでカットしましょう。
5. 切り取りたい線を鉛筆で描きます。このように切り取ったら、どんな形になるでしょうか?
6. 「5」で描いた線に沿って、はさみで切り取ります。
7.そうっと広げてみましょう。
8.こんな形の、雪の結晶ができました!
9.いろいろな形を描いて、切り抜いてみましょう。こんな形では、どうなるかな?
10.さまざまな美しい、結晶ができました!
11.次に、雪の結晶を使って、ポップアップカードを作ってみましょう! まず、ポップアップにしたい、お気に入りの結晶を1つ選びます。
12.ポップアップカードでは、同じ形の結晶が4枚必要です。「11」の結晶を開く前の状態に戻して、これを型紙として使います。
13.「4」の端をカットした状態のものを3つ作り、「12」の型紙をあてて形を写し取ります。
14.3つとも形を写し取れたら……。
15.線の通りに切り取ります。これらを開くと……。
16.同じ結晶が4枚、できました!
17.結晶を1枚半分に折り、半面にのりを塗ります。破れないよう丁寧に塗りましょう。
18.もう一枚を半分に折り、重ねてはります。この上に、他2枚も同様にはっていきましょう。
19.台紙の色紙を横半分に折ります。中心の折り線にあわせて、写真のように「18」をはり付けます。「18」の上(見えている部分)にものり付けし……。
20.台紙を折り線でパタンと閉じて、上からよくこすります。台紙を開くと……。
21.雪の結晶の、ポップアップができました!
22.いろいろな形の結晶を周りにはり付け、にぎやかなカードに仕上げてみましょう!
まとめ & 実践 TIPS
この工作に取り組んでいるとき、お子さんがいちばんワクワクするのは、折りたたんだ折り紙を切り取って、そっと開いていく瞬間かもしれません。
まずは好きなように切って開く作業だけでも十分楽しめますが、お子さんが作業に慣れてきたら一歩進んで、作りたい雪の結晶の形を先に決め、どのように切ればその形になるのかを親子で考えながら切ってみましょう。このような作業に取り組むことが、お子さんの数学的な思考力をはぐくむことにもつながることでしょう。
飛び出す雪の結晶が中にひそんだカードをプレゼントされた相手のかたは、カードを開いた瞬間、驚き、飛び出す雪の結晶の美しさに感動してくれるのではないでしょうか。
参照:
宝石みたいにきれい…雪の結晶の秘密とは?
https://benesse.jp/kyouiku/201503/20150304-4.html
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