将棋は子どもの心を強くする、将棋で育まれる力とは?

古くからのボードゲームの定番である「将棋」。ゲームとしておもしろく優れていることはもちろん、お子さまの深い思考力や強い精神力、さらには礼儀作法などを育む面でも非常に効果的です。
将棋は何歳から始めても楽しめますが、幼い頃から始めた方が、吸収も早く上達につながりやすいと言われています。今回は、将棋によって育まれるお子さまの力についてご紹介します。

将棋で育まれる3つの精神力

将棋を習うことで身につく精神の強さは、大きく分けて3つ挙げられます。それは「挫折を糧にする力」「深く思考する力」「待つ力」です。順番にみてみましょう。

ひとつ目の「挫折を糧にする力」ですが、将棋は運の要素が少なく実力差がはっきり出ることが多いため、やり方を覚え、ある程度の実力がつくまでは負けることの方が多いゲームでもあります。これは、現在プロ棋士になっている人たちでさえそうだったと言われています。
負けて悔しい思いをしたり、それを糧にして「次こそは勝ってやろう」「どうやったら次は勝てるかな?」と考える力は、こうした対人型のゲームやスポーツで育まれます。中でも将棋は点数がないため、勝負の展開を反省し、「どうして負けたのか」をより深く考えることができます。

ふたつ目は、「深く思考する力」です。一手一手の意味を考えたり、先を読んだり、相手の考えを読んだりと、将棋は非常に高度な頭脳戦です。一つひとつの駒の動きにも意味があります。
それを繰り返し考える癖をつけることは、勉強やふだんの生活においても、深く考える力を養ってくれるでしょう。
しかも、将棋は他のゲームと違って、運の要素が非常に少なく、ほとんどの場合実力通りに勝負がつきます。だからこそ、「なぜ勝ったか・負けたか」の理由をしっかり考えることができるのです。

3つ目は、「待つ力」です。将棋の勝負は、短くても数十分、長いと数時間かかることもあります。駒を一手動かすのに数分待つことも珍しくありません。そうしたゆっくりと進むゲームの中で、じっと相手の動きを待つ力や落ち着きが養われます。
また、将棋の上達速度も、順調にだんだんうまくなるというより、何度も「こうかな?」「こうしたら勝てるかな?」「なかなか強くなれないな」と繰り返し回数を重ねている間に、あるときにグンと上達するケースが多いと言われています。そのため、「自分の成長をゆっくり信じて待つ」といった力も育まれるのではないでしょうか。

とにかく最初はゲームとして親子で楽しんでみよう!

前述のような効果が期待できるとしても、「将棋って難しいし、幼い子どもにはハードルが高いのでは?」と考える保護者のかたも多いかと思います。しかし、最近では将棋教室が全国にあり、小学生以下の全国大会なども行われています。

お子さまが将棋を習い始める場合には、まずゲームとしての楽しさを覚えるのが一番です。駒の動かしかたなどを覚えてしまえば、そこからはあまり難しいことは言わずに、ゲームとして楽しみましょう。
そのときに親子やきょうだいで対戦するのもおすすめです。お父さんやお兄ちゃんと実力差がある場合は、「飛車角落ち」などのハンデをつけてあげましょう。
また、慣れるまでは9×9の全面ではなく、5×5のマスだけを使い、駒の数も減らしてあげると年齢の低い子どもでもスムーズに始められます。 慣れてくれば、同年代の友だちはもちろん、大人とも対戦できるため、楽しさや世界が広がります。

礼儀正しさも身につく

いかがでしたでしょうか。最後に、もうひとつのポイントとして、礼儀正しさが身につくことが挙げられます。将棋は勝負の前には、「よろしくお願いします」と礼をし、勝負が終わるときも負けた方が「負けました」と宣言し、礼をします。
さらに、終わったあとには「感想戦」といって、勝負を互いに振り返るという習慣もあります。こうした中で礼儀正しさや、勝っても負けても相手に誠実に接する姿勢も身につきます。
楽しく夢中になれて、さまざまな力が育まれる将棋。ぜひ、親子で始めてみてはいかがでしょうか?

参照:日本将棋連盟 将棋教室
http://www.shogi.or.jp/kyoushitsu/

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