スキンシップや聞き上手になることが大切!お子さまに愛情をしっかり伝える方法

「子どもが健全に成長するためには愛情が不可欠」と言われているのをよく耳にします。「毎日、思いっきりほめることで愛情を表している」「厳しくしつけることが愛情だ」「勉強を見てあげることで愛情を伝えている」と胸を張って言える保護者のかたもいるでしょう。一方で、自分の子どもにどう愛情を注げばよいのか、そしてそれが正解なのか、悩んでいる保護者のかたは意外と多いのではないでしょうか。
そこで、どうすればよりお子さまに愛情が伝わるのか、その方法についてご紹介しましょう。

まずはスキンシップから

愛情を最もダイレクトに伝える方法は、スキンシップです。
とは言え、過剰にベタベタする必要はありません。ちょっとしたときの抱っこや手をつなぎながらの散歩など、気軽にできることからで大丈夫です。ただ添い寝するだけでもOKです。

恥ずかしがりやなお子さまの場合には、くすぐり遊びでふれあってみたり、一緒に本を読むときにちょっとくっついて読んでみたりするのもおすすめです。

共働きで、ゆっくりと時間がとれないという場合は、朝起きたときや夜寝る前にお子さまをギューっと抱き締めてみてください。これだけでも愛情は伝わります。

保護者のかたが聞き上手になれば、楽しく会話が進むはず

スキンシップだけでなく、たくさん声をかけてあげることもお子さまに愛情を伝えられる方法のひとつです。しかし、注意や文句が多いと逆効果になってしまうことがあります。「大好き」や「ありがとう」「うれしい」「楽しい」など、前向きでうれしい言葉を意識して使うようにしましょう。

忙しくてゆっくり話す時間がないという場合は、10分だけでもじっくりお子さまの話に付き合ってあげる時間をつくってみてください。その際のポイントは保護者のかたが聞き上手になること。まだうまく説明したり、言葉が出てこなかったりするお子さまに結論を先に言ってしまったり、間違いを指摘したりすると、せっかくの会話が楽しくなくなってしまいます。

また、お子さまとの会話中に携帯やスマートフォン、テレビなどを見ていて適当にあいづちを打つのもNGです。お子さまの話に興味をもっていることが伝わるように、目を見て話すようにしましょう。
ちなみに、親子でたくさん会話することが、言語能力の発達を促すとともに、コミュニケーション能力の向上にもつながるといううれしい効果もあります。

きょうだいが生まれたら、上の子を気にかけてあげることを忘れずに

きょうだいが生まれると、どうしても赤ちゃんに手がかかってしまって、上の子が寂しさを感じがち。そこで、上の子に対しては赤ちゃんが生まれる前よりも意識して、スキンシップや声かけを増やしてみてください。
お子さまが愛情を感じることができていれば、自然と下のお子さまに対してもやさしい気持ちをもてるようになりますよ。

愛情の押しつけにならないように注意することも必要

いかがでしたか?愛情を伝える方法は、特に難しいことでも、変わった方法があるわけでもありません。「あなたが大好き」「あなたは大事な存在だ」と直接言うのは照れてしまうというかたでも、抱っこして絵本を読んであげたり、添い寝しながらその日の出来事を話したりするだけで十分愛情は伝わります。

しかし、一方的な愛情の押しつけにならないように気をつけることも必要です。お子さまがいやがっているのにベタベタしたり、「あなたのため」という言葉で強要したりすると、逆効果になってしまうことも。
お子さまの個性や性格、意思を尊重してあげることも愛情表現のひとつと言えます。親子そろって笑顔で楽しく過ごすことこそが、愛情がダイレクトに伝わる方法なのです。

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