わがままで泣き叫んでばかり。なかなかいうことを聞かないお子さまをしつける方法とは?
一般的に、3歳を過ぎる頃からお子さまはだんだんと自己主張をするようになってきます。お子さまがわがままになってきて困っているという保護者もいるでしょう。
お子さまが言うことを聞かずに泣き叫んでいると、どのように接すればよいか困惑してしまいますよね。そこで、わがままばかりいうお子さまへの対処法や、幼少期のしつけと育て方のコツについてご紹介します。
お子さまのわがままに対処するには保護者の態度がポイントに
お子さまが「これ買って!」と言って騒いだり、帰る時間なのに「まだ遊びたい!」と言って片付けなかったりしたらどのように叱っているでしょうか?仕方がないと思ってお子さまの思い通りにさせてしまうと、それが習慣化してしまうかもしれません。「騒げば言うことを聞いてくれる」とお子さまは思い、同じことを繰り返すようになるでしょう。
そのような場面でのしつけのポイントは、保護者がお子さまのわがままに屈しないことです。約束は守らなくてはならないことや、ダメはダメなのだということをわからせることが大切です。
また、叱るときは大声で怒鳴るのではなく、冷静にしっかりと言い聞かせてあげましょう。そうすると、お子さまも保護者の言葉を真剣に聞くようになるはずです。
一度泣き出したら泣き止まない……。そのようなときはどう接すればよいの?
出先でお子さまが大声で泣き出したら、保護者からすればとにかく早く泣き止んでほしいと思いがちです。しかし、「静かにしなさい!」と大声で叱りつけてもそれは逆効果となってしまいます。
まずは、お子さまの興奮をしずめるためにそっと抱っこしてあげましょう。そして、優しく「どうしたの?」と聞いてあげます。すると、ただ泣いているだけでは伝わらないとお子さまもわかり、落ち着きを取り戻していくはずです。抱っこされ、優しくされたことで安心感を得て、自分のことをしっかりと見てくれている、考えてくれているということを感じ取るのです。単純に甘えたかっただけの場合は、抱き締めるだけで収まることもあります。
また、病み上がりのときはぐずってばかりというお子さまもいるようです。病み上がりはまだ体の回復が本調子ではありません。体だけではなく、病気であったことで心の部分も実は回復が必要になっています。病気をするということはお子さまにとっても体力、気力ともにエネルギーを奪われてしまうものだからです。そのためぐずってしまうことが多くなります。
いずれにせよ、保護者がその気持ちを理解し、落ち着いて対処することが大切です。イライラする感情をいったん横に置いて、お子さまと向き合ってあげてください。
お子さまに「ダメ」をしっかり伝える、ブレない叱り方とは?
お子さまがわがままを言っているときや、いけないことをしたとき、こちらが怒る理由をちゃんと伝えていますか?たとえ幼少期のお子さまだとしても、どうして悪いことなのかその理由を説明してあげる必要があります。
また、どうして悪いことなのか、お子さま自身に聞いてみるのもよいでしょう。お子さまが納得すれば、やってしまったことに対してきちんと反省するようになります。
もうひとつ大事なことは、お子さまへのしつけを統一させることです。保護者の間で言っていることが違っていると、お子さまに不信感を与えます。ブレない叱り方ができるよう、保護者どうしでもよく話し合うことが必要です。
いつでもわがままが通るわけではないことを、お子さま自身が理解するのが大事
お子さまのわがままに対しては、保護者がしっかりと線引きをすることで、思い通りにいかないときもあることを学ばせることが大切です。保護者が揺るぎない態度で接することにより、お子さまもどうして叱られているのかを理解するようになるでしょう。
お子さまは、素直であるがゆえにわがままである時期が誰にでもあります。甘えたい盛りでもありますが、いつでもわがままが通るわけでないことをちゃんと説明してあげましょう。
保護者とのやりとりを重ねるうちに、自分の感情をコントロールできるようになり、物事の良し悪しを判断できるお子さまへと成長するはずですよ。