優しい子に育てたい!親(保護者)ができる4つの方法

「うちの子には優しい子に育ってほしい」という願いは多くの保護者に共通していることかと思います。とはいっても、実際にお子さまを優しい子に育てるには、どのようにお子さまに接していけばいいのでしょうか。
今回はお子さまを優しい子に育てる方法を4つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【方法1】声かけで人に関心をもたせる

保護者がお子さまに声をかけながら、お子さまやまわりの人を気にかけている様子を見せましょう。人に優しくなることは、人に対して関心をもつことから始まります。
例えば、お子さまが転んだり何かにぶつけたりしてしまったときには、「大丈夫?」と優しい気持ちで声をかけてあげましょう。
また外を一緒に歩いているときにも、困っていそうな人がいたら「おばあさんが困っているね。大丈夫かな?」などと言って手を差し伸べたり、救急車が通っていたら「誰かがけがをしたのかな、大丈夫かな?」と言ったりしてみましょう。
お子さまは保護者の背中を見て、細かなことでも気を配れる土台をつくっていきます。

【方法2】叱り方を工夫する

お子さまが何か悪いことをしてしまったときには、頭から叱るのではなく、「どうしてこんな悪いことをしてしまったの?」という叱り方をしてみましょう。つまり「悪い人」と「悪いこと」を区別して叱るのです。保護者がこういう叱り方をすることで「悪い人」と「悪いこと」を分けて考えられるようになり、「罪を憎んで人を憎まず」の心を養えるようになります。
「だからあなたはダメなのよ」というような「悪いこと」と「悪い人」を結びつけるような言葉を使って叱ることは絶対にいけません。お子さまは人格自体を否定されたような気分になり、他人に優しくできなくなるからです。

また、叱る前にお子さまになぜそうしなければいけなかったのかを冷静に聞いてあげましょう。そのうえで「次に同じようなことがあったらこうしてみようね」と提案してあげてください。その姿を見てお子さまも、「人が自分の考えに反することをしても頭ごなしに否定してはいけない」ということを学びます。

叱ることがあってもお子さまに手を上げることは避けましょう。お子さまの中に「気に入らないことがあったら相手を叩けばいい」という発想ができてしまう可能性があります。

【方法3】失敗から立ち直る体験をたくさんさせる

例えば、お子さまが転んだときには「痛かったね」と共感してあげましょう。お子さまは人の共感に励まされて失敗から立ち直る経験ができます。すると今度は、誰かが似たような状況に遭ったとき、お子さま自身も同じようにその人に共感し、励ませるようになります。
さまざまな悲しいこと、悔しいこと、寂しいことを味わうことで、お子さまが共感できる範囲も広がります。あらゆるつらいことに対して共感できるよう、失敗から立ち直る経験をたくさんさせてあげてください。

まわりに迷惑をかける失敗経験もときには必要です。床に飲み物をこぼしてしまった、人のものを壊してしまったなどという人に迷惑をかける失敗は、その相手から「許される」ことによって解決します。
保護者は、お子さまが人に迷惑をかけることを叱りすぎず、失敗を許される経験をたくさんさせてあげるようにしましょう。お子さまも誰かに迷惑をかけられたときにその人を許せるようになります。

【方法4】いろいろなお子さまと遊ばせる

同世代の同性の友だちだけでなく、きょうだいや年齢の違うお子さま、異性のお子さまともたくさん遊ばせてあげましょう。お子さまはさまざまな人とコミュニケーションをとることを学んでいき、より多くの立場の人に共感できるようになります。

優しい子のお手本は保護者!

お子さまを優しい子に育てるには、保護者がお手本になることが大切です。お子さまは保護者が人に優しく接する姿を見て、「自分もこうなろう」と思い、成長していきます。まずは保護者が優しい気持ちでお子さまやまわりの人に接するようにしてくださいね。

プロフィール



「チャイルドコーチングアドバイザー」(一般財団法人日本能力開発推進協会)、「スポーツ心理士」(日本メディカルスポーツトレーナー協会)の認定資格取得、「スポーツメンタルトレーニング講座」(NHK学園)修了。現在はジュニアを対象としたスポーツメンタルトレーナーとしても活動している。自身も一人娘を育てており、日々知識と実践を積み上げている。

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