国家公務員ってどんな職業? どうすればなれる?
世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「国家公務員」を取りあげます。
国家公務員とは?
「国家公務員」とは、国の行政機関などに所属し、国の公式行事や国民全体にかかわる仕事を行う人々のことをいいます。行政機関というのは、財務省、法務省、外務省、経済産業省などの各省庁などです。
国家公務員の仕事の内容
仕事の内容は、所属する機関によって異なります。機関は次のように分類することができます。
・ 治安、外交、税金関係
・ 農業、工業、商業関係
・ 労働、厚生、社会福祉関係
・ 教育、文化関係
予算は国民の税金から捻出され、国家公務員は国民のためにその予算を有効に運用し、暮らしやすい社会を実現するために働いています。なお、国家公務員も地方公務員と同じく、特別職と一般職とがあります。特別職とは国会職員、裁判官、防衛省職員などのことで、それ以外は一般職です。
国家公務員になるために必要な資格
国家公務員になるためには、「国家公務員試験」に合格する必要があります。総合職、一般職、専門職、経験者採用の4つに区分されており、受験までの間に一般企業でいう「企業説明会」のような特別講演やゼミ、セミナーがあります。これらに参加することにより、それぞれの仕事の内容をしっかり理解し、どの職種を目指すべきかが判断できるでしょう。
試験に合格した後は、各機関での面接を受ける必要があります。採用候補者の中から採用面接を行い、そこで合格した人だけが採用されることになります。なぜ国家公務員なのか、なぜこの仕事なのかということを明確にアピールしなければなりません。
国家公務員の将来性は?どんな性格の人が合っている?
非常に安定した職種のように思えますが、国家の財政難の影響が直撃する可能性が高いということを忘れてはいけません。いまだ高い人気を誇りますが、定員の削減などのリスクも頭に入れておく必要があります。
「国民のため」という大前提で働くことができる人、使命感が強い人、そして、人々を引っ張っていこうというリーダーシップも求められています。国際社会における日本の状況を、常に把握し、将来を考えられるだけの思考力、分析力も必要です。