なかなか「おすわり」ができない!どんな練習が効果的?

赤ちゃんの発育や発達には、目安となる行動などがあります。その1つとして重要なのが「おすわり」。今回はおすわりについて、できるようになる目安の時期や、なかなか上手にできないときの練習方法などをご紹介します。

「おすわり」は「首すわり」に続く、発達上の重要ポイント

おすわりは、運動発達が首から腕を経て腰へ進み、上半身の動きがコントロールできるようになって、そこからさらに平衡感覚が発達するとできるようになるものです。従って、首すわりが遅いと、おすわりも遅めになりがちとされています。
最初は両手をついた前かがみ姿勢のおすわりですが、徐々に背筋が伸びて安定し、やがて座ったまま両手で物を持ったり、斜め横やうしろを振り向けたりするようにもなります。

おすわりができるようになる時期の月齢の目安は、

・早め…5ヵ月頃
・平均…6~8ヵ月
・ゆっくりめ…9ヵ月以降

赤ちゃんによって個人差がありますが、一般的には、生後6~8ヵ月くらいにおすわりができるようになる子どもが多いとされています。

おすわりは練習させるほうがいい? 練習方法は?

生後6~8ヵ月が経っても、なかなかおすわりができない場合、練習をさせること自体に問題はありません。赤ちゃんが嫌がらない範囲で練習してみるのもいいでしょう。

まず、うしろから赤ちゃんの両脇を支えながら、お尻を床につけておすわりの姿勢をとらせてあげましょう。そして赤ちゃんの手を前につけてあげて、そっとママの手を離したり支えたりを繰り返します。姿勢を保てず、ぐにゃりと倒れてしまったら、赤ちゃんが苦しくなさそうか気をつけながら、おすわりの姿勢に優しく戻してあげます。このときは、赤ちゃんの周囲にクッションを置いておく、いつでも手を差し伸ばせるようにしておくなど、安全面に十分に配慮してくださいね。

赤ちゃんが嫌がらないようであれば、おすわりの練習をしながら一緒に遊んであげるのもオススメ。浮き輪を使って、360度サポートするのもいいですね。ただし、無理やり長時間座らせないよう注意しましょう。練習を繰り返すうちに、手を使いながら身体を支えていられるようになるでしょう。そしてやがては、赤ちゃんの腰が安定し、両手を遊ばせていても座っていられるようになるはずです。

個人差があるので、焦って練習する必要はなし

今回は練習方法をご紹介しましたが、基本的には身体の準備が整えば、おすわりは自然とできるようになるものなので、焦って練習に取り組む必要はありません。
また、あまりおすわりをしないまま、つかまり立ちへ移行しても問題ないでしょう。
目安どおりに育つ子はそれほど多くはありません。それぞれが自分のペースで育っていくもの。おすわりが早い子もいれば遅い子もいますから、あまり悩みすぎず、長い目で成長を見守ってあげましょう。

参照:
「いちばんよくわかる育児」(主婦の友生活シリーズ)住友 眞佐美 監修(主婦の友社)

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