【幼児の生活調査】年々早まる幼稚園児・保育園児が家を出る時間

ベネッセ教育総合研究所では、1995(平成7)年から20年にわたって、幼児を取り巻く環境に関する調査を実施しています。2015(平成27)年の調査結果では、幼児の生活や母親の育児に対する意識、子育てのサポート環境に至るまで、興味深い変化が見られました。早速、結果を見ていきましょう。

20年間で、園に向けて家を出る平均時刻は、幼稚園児は10分、保育園児は26分早くなりました(図1-2-1)。家に帰る平均時刻は、幼稚園児は22分、保育園児は32分遅くなっています。その結果、家の外にいる平均時間は、幼稚園児は32分長くなり6時間11分に、保育園児は58分長くなり、9時間34分になりました。就労する母親の増加を背景に、園で預かり保育や延長保育が増加していることも一因と考えられます。

園で過ごす時間は、保育園児では「8時間くらい」から「10時間くらい」が約7割を占め、幼稚園児では「5時間くらい」(50.2%)と「6時間くらい」(33.2%)が約8割を占めました。

Q.幼稚園・保育園に行くために何時頃、家を出ますか/幼稚園・保育園から何時頃、帰宅しますか

Q.1日のうち、どれくらいの時間を幼稚園・保育園で過ごしますか。平日の平均時間を教えてください

  • 出典:ベネッセ教育総合研究所「第5回 幼児の生活アンケート」(2015<平成27>年)
  • http://berd.benesse.jp/jisedai/research/detail1.php?id=4770

(筆者:真田美恵子)

プロフィール


真田美恵子

「ベネッセ教育総合研究所」にて乳幼児領域を中心に、保護者や幼稚園・保育所・認定こども園の園長を対象とした意識や実態の調査研究を担当。これまで担当したものは、「幼児教育・保育についての基本調査」(2007・2008年、2012<平成19・20、同24>年)、文部科学省委託事業「保育者研修進め方ガイド」(2010<同22>年)、文部科学省委託事業「認定こども園における研修の実情と課題」(2009<同21>年)、園向けの情報誌「これからの幼児教育」編集(2008<同20>年)など。

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