自分の行動に責任を持たせる子どもに育てるには?6歳児のしつけのポイント
2歳の反抗期(魔の2歳児)、4歳児の反抗期など、子どもの成長の段階には「反抗期」と名付けられる時期がたくさんあります。成長のステップが大きいときほど反抗があるもの。その都度、保護者は根気強く対応していく必要があります。今回は、6歳頃に見られがちな反抗期についてご説明します。
6歳は親に対する疑問も出てくる頃
保護者は子どもにさまざまな指示を出します。たとえば、「片付けなさい」「ちゃんと食べなさい」「遊ぶのは終わりにしようね…」など。
今までは「ママが言っていたからやらなくちゃ」で済んでいたかもしれません。しかし、6歳頃になると、子ども自身の視野も広くなります。
「なぜ言うとおりにしなければならないのか」「どうして自分だけが」と思う子どもも。それが、保護者に対し反抗的な態度を見せることにつながることもあります。
それは、他人と自分を比較できるようになり、親も比較の対象になったということです。子どもに言うことを聞かせる前に、まず自分がその模範となっているかを考える必要があります。また子どもにさせても親はする必要がない場合は、子どもと大人の違いについてきちんと説明できるようにしておきましょう。
これは兄弟、姉妹間でも同じです。例えば上の子である場合にも「おにいちゃんだから」「おねえちゃんだから」とひと言で片付けるのではなく、年齢に応じてできることの違いや役割の違いなどをきちんと説明することが必要です。
厳しすぎはNG!目標は保護者から押しつけず、子ども自身で設定させる
反抗的な態度を取られると、つい厳しく叱ってしまいがち。ですが、この頃の子どもを頻繁に強く叱りすぎると「自分は愛されていないのかもしれない」と考えてしまうことがあります。叱るときは、細心の注意を払って。「いい子か、悪い子か」という話ではなく、「良いことか、悪いことか」で考え、説明すると子どもも納得しやすいのでは。感情に任せて怒るよりも、諭すという気持ちが大切です。
また、言葉は優しくても高すぎる目標設定は「厳しすぎる」のと同じこと。できれば子ども自身に「どこまでできればよいか」を考えさせるようにしましょう。自分で目標を設定し、達成することで、自分の行動に責任を持つという考え方が形成されていきます。
親子が一緒に考えることで反発は少なくなる
親への反抗の言葉も出てくる6歳の子どもたち。保護者は冷静に、子どものペースに巻き込まれず諭す必要があります。
保護者から一方的に指示を出し「どうすれば言うことを聞いてくれるのか」と悩むのではなく、子どもと話し合いながら「どんなゴールが今の我が子に適切なのか」ということを考えていきましょう。子どもと向き合って、しっかりと決めたことなら、子どもは押さえつけられているようにも感じにくく、反発も少なくなるのではないでしょうか。