短所を長所だととらえる発想の転換を 子どもの性格への対処法を専門家が伝授

短所を長所だととらえる発想の転換を 子どもの性格への対処法を専門家が伝授「なぜ、この子はこんなに頑固なの」「どうしていつものんびりなのかしら」など、子どもの気になる性格に、保護者はどのように接しているだろうか。ベネッセ教育情報サイトでは、白百合女子大学教授の秦野悦子氏に上手なお子さまへの関わり方を聞いた。

 

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お子さまには長所と短所、それぞれたくさんあると思います。ただ、お子さまの短所はとくに気になってしまうのではないでしょうか。しかし、保護者が気になる短所というのは、保護者の発達期待とのズレであることが多いと思います。保護者のこんな子どもであってほしいという願いと、現実がかけ離れていることに、焦りやイライラを感じているのです。これを繰り返していると、次第に、「うちの子は、こういう性格だから仕方ない」と考えるようになり、その一面しか見ずに、親子関係が知らないうちに固定化してしまう可能性があります。たとえば、保護者が「うちの子はわがまま」という枠組みを持ってしまうと、友達とのケンカのシーンが印象に残るのに対し、小さい子に本を読んであげている優しい姿が目に入らなくなるようなことが起こります。
そこで提案したいのは、発想の転換です。お子さまの短所は、長所でもあるととらえてみましょう。
一方、お子さまの長所は、言葉に出してほめてあげることが大切です。子どもは、自分のよいところには、なかなか気付けません。人からほめてもらうことで自信がつき、ほかのこともがんばろうという意欲がわいてきます。ほめる際には、できるだけ具体的に伝えてあげるとよいでしょう。ほめるのは、お子さまの能力でなくても構いません。「洋服のコーディネートが素敵」「笑顔が格好よい」ということでもかまいません。
ただし、幼児期以降は、その年齢ならできて当たり前のことをほめても、お子さまの心には響きません。やっとできたことをほめてあげると、子どもの心に届きます。

 

出典:子どもの気になる性格にどう対応すべき?【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

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