お宮参りについて知っておきたい基本知識

お宮参りは、お子さまの誕生をお祝いする行事のひとつで、お子さまの健やかな成長を願い神社へお参りに行きます。また、お子さまが大きくなったときに、お宮参りのときの思い出話をしたり、当時の写真を見せてあげたりできるという点でも、行っておきたい行事です。
お宮参りはさまざまな準備が必要なので、事前にしっかりと流れを把握しておくことが大切です。では、お宮参りについてご紹介します。

お宮参りとは?また、いつするの?

お宮参りは、生後1ヶ月頃に、その土地を守る産土神(うぶすながみ)に、お子さまの健康と長寿を祈る儀式です。諸説ありますが、産土神は生まれた土地の守り神ですので、生まれた土地周辺の神社でお宮参りを行うのが一般的と言われています。
お宮参りを行う目安は、一般的に男の子が生後31日目・女の子が生後32日目とされています。地域差もありますので、都合のよい日に合わせて行うなど、前後することがあってもよいでしょう。

事前に準備しておくことは何がある?

お宮参りに行くことを決めたら、当日までの流れを確認して準備を進めておきましょう。

<準備の流れ>
(1)日取りの決定
(2)赤ちゃんの服装の準備
(3)神社の予約
(4)家族の当日の服を準備
(5)記念写真の予約

<準備するものやポイントなど>
(1)日取りの決定
日取りを決める時は、生後1ヶ月にこだわらず、母子の体調を考えて決めましょう。真夏や真冬など、季節によっては無理をしないように日程を決めることが大切です。

(2)赤ちゃんの服装の準備
お宮参りの時期を考えながら、季節による赤ちゃんの体調に配慮し、楽しみながら服装選びをするとよいでしょう。
赤ちゃん用の衣装には、ベビードレスや和装があります。和装では肌着の上に白羽二重の内着、その上から晴れ着(掛け着とも呼ばれます)をかけます。そして大黒帽子とスタイ(よだれかけ)も用意します。購入する場合は、セットで販売されているものもあり便利です。また、レンタルも可能ですので、家族で話し合って決めましょう。

(3)神社の予約
神社によってはお食い初め用の石をもらうことができるところもあります。必要な方は予約を取るタイミングで確認しておきましょう。

(4)家族の当日の服を準備
・両親の服装
父親はスーツ、母親はスーツやワンピース、和装などがあります。少しあらたまった装いを意識するとよいでしょう。和装を希望する場合は、レンタルもありますので、そちらも上手に利用してみてください。

・祖父母、その他の親族の服装
祖父母など親族も一緒にお祝いする場合は、事前に服装を確認しておきましょう。両家の祖父母を呼ぶ場合は服装に認識の差が出ないよう、配慮するとよいでしょう。

(5)記念写真の予約
記念写真の予約は、当日の衣装が決まったらすぐに行いましょう。また、お宮参り前に衣装合わせなどを行うスタジオが多いので、ご祈祷時間も合わせて計算し、当日の時間配分には余裕を持たせておくことがポイントです。

お宮参り当日!その前に確認しておくべき大切なこと

赤ちゃんは生まれてまだ1ヶ月ほどです。初めての長時間の外出になる場合が多いので、赤ちゃんの体調への十分な配慮が必要になります。
当日の服装については、真夏の場合、薄着で吸湿性、通気性のよい服装で参加し、白羽二重や晴れ着など暑くなる物を着る時間は短めにしましょう。真冬の場合、着こみすぎて苦しくならないような服装で、温かさが保てるようなものを選ぶのがポイントです。
当日は授乳やおむつ替えも計算に入れておき、タイミングを考えることや、赤ちゃんの小さな異変に気付けるよう、いつも以上に気を配ることが大切です。

また、お宮参りには祈祷料が必要です。祈祷料は初穂料または玉串料と呼び、お宮参りの当日に持参します。金額の相場は5,000円から10,000円と言われていますが、神社によって差があるため、5,000円を目安に包んでおくとよいでしょう。身近な友だちなどの中にすでにお宮参りを済ませた人がいれば、参考までに聞いておくとヒントになるかもしれません。

持ち物は前日までにきちんと準備し、当日に忘れ物をして焦ることがないように確認しておきましょう。

お宮参りを楽しんで!

お宮参りで大切なのは、お子さまの誕生を祝い健やかな成長を願うことです。
まだ生後1か月ほどですので、お子さまの体調を考えお祝いすることが大切となります。事前にしっかりと準備をし、お子さまへの配慮を心がけ進めていきます。家族の願いが届くように、お子さまを祝福しながらお宮参りを全員で楽しむことができるとよいでしょう。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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