子育ての今と昔 子の子育てについて祖父母の本音は?

時代によってさまざまなことが変化するように、子育ても今と昔では異なることがいろいろ。子育て世代と祖父母世代が感じるジェネレーションギャップにはどのようなことがあるのでしょうか? NPO法人孫育て・ニッポンのぼうだあきこさんにうかがいました。


子育て、今と昔の違いとは?

 子育ての常識は、今の子育て世代と祖父母世代では異なることが多いです。たとえば、「子どもは泣いて育つ」という祖父母世代の子育て。抱き癖がつくからと子どもが泣いても抱っこをしなかったそうです。でも今は、抱くことで、子どもとの信頼感や愛着形成がされ、抱き癖は気にせず、泣いたらすぐに抱いてあげるほうがいいとされています。

 

授乳についても、祖父母世代の時は、粉ミルクがよいといわれていました。今は、絶対母乳。ミルクはあくまでも補完するもの。祖父母世代で使われていた2、3歳になったら母乳は飲ませないという「断乳」という言葉は今では完全に死語です。いつまでも欲しがるだけ飲ませるのが今流の子育てです。

 

そのほかにも、離乳食をスタートするタイミングは、今はゆっくりでよいと言われています。また一時期よいとされたうつぶせ寝。うつぶせ寝をさせる場合は目を離さないように。保育園では5分おきに確認するようですが、最近はうつぶせ寝をさせる人は減っているようです。

 

このように、昔は常識だったことが、今は非常識になっていることって、日常生活の中ではありがちです。サポートする側も、される側も今の子育てを知っておくことが大事です。また、祖父母世代は子育て経験者だからと過信しないこと。祖父母世代、子育て世代で話し合って、最新の情報をチェックしましょう。

 

 

しつけの考え方の違い

 子育ての常識の中でも、しつけの考え方については、祖父母もなかなか黙って見ていられないようです。
たとえば、食べ物の好き嫌い。子育て世代は、「食べられないなら残してもいい」「そのうち食べられるようになる」という悠長な考え。でも祖父母世代は、「なんでも食べないとだめ!」と食べることを強要しがち。

 

また、玄関の靴についても祖父母世代は、「脱いだ靴は揃える!」と幼少期から教えますが、子育て世代は「もっとわかるようになって教えればいい」という考え。世代によって、当然のことですが、育ってきた環境が異なり、良い、悪いの価値観も違います。子育て世代には気にならないことも、祖父母世代には目に余ることがあるのも無理はありません。しかし、いろんな価値観で育てられると子どものほうも混乱してしまうかもしれません。しつけについても、祖父母世代、子育て世代で話し合っておくのがお互いによい関係を築く方法といえそうです。

 

 

子どもの年齢が上がればラクになる!?

 祖父母世代に子どもを預ける際に注意したいことは、「子どもの年齢が上がれば子守がラクになるだろう」という考え。子育て世代からすれば、子どもが自分で動くようになれば、手がかからなくなったと思いがちです。しかし、子どもは前よりも機敏になり、追いかけるのも大変。子どもが大きくなった分、祖父母世代は年をとってしまうので、体力的にしんどくなっているのです。怪我をさせてはいけないと神経を使ってさらに疲れてしまうという祖父母世代の声もあります。子どもの成長を喜ぶだけでなく、祖父母世代をいたわることも忘れないようにしたいもの。

 

また、お留守番中などに祖父母が子どもを甘やかす、ということが子育て世代の懸念するところです。しかし、預けられるということは子どもにとっては、親のもとを離れて気分的にも不安定になりがちです。そんな状況で子どもを見ている祖父母世代も大変。泣いたり寂しがったりしないようにあれこれ工夫が必要になるのです。祖父母世代が子どもを預かっている間、多少甘やかすのは大目に見てあげましょう。

 

時代によって価値観が違うのは仕方がないことです。祖父母世代と子育て世代が話し合ったり、最新の情報を共有することで、ギャップや価値観も多少埋められます。齟齬が生じないためには、日頃から祖父母世代、子育て世代でしっかりとコミュニケーションをとるのがよいでしょう。

 

 

プロフィール

ぼうだあきこ

子育て、教育、ワーキングウーマンなどをテーマにした取材に定評があるフリーランスライター。著書に『間違いだらけの塾選び』『偏差値だけに頼らない私立中学選び』(WAVE出版)、『ひとりっ子時代の子育て』(日本放送出版協会)他がある。

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