子どもは保護者の態度や振る舞いを見て育つ!?保護者としてどのような接し方をすればよい?
「素直で真っすぐな心をもつ子に育ってほしい」、と願う保護者は多いことでしょう。そのためには、まずお子さまに接するときの態度を振り返ることが必要です。
お子さまは、保護者の態度や振る舞いを見て育つもの。どのような性格になっていくかは、保護者とのやりとりを通して形成されていくと言っても過言ではありません。
では、子育ての際に保護者としてどのような心がけをすればよいのでしょうか?
そこで、お子さまとの接し方のポイントや気をつけるべきことについてご紹介しましょう。
お子さまが素直であるには、ちゃんと気持ちを聞いてあげることが大事
子どもは本来、自分の感情をストレートに表し、やりたいことをやっていやなことはやらないものです。言うことを素直に聞いて従ってくれると安心するかもしれませんが、たとえ反発してきたとしても、お子さまの素直な反応であることに変わりはありません。
素直に育ってほしいと願うよりは、本来もっている素直さを失わせないように、お子さまとしっかり向き合うことが大切です。こちらの思い通りにコントロールしようとするのではなく、まずはお子さまの気持ちを聞くことから始めましょう。
言うことを聞かないときも、感情的になるのではなく、お子さまの気持ちを聞いたうえでわかりやすく言い聞かせます。ちゃんと順序立てて説明してあげれば、お子さまも納得して行動を起こすことができます。
素直なままで育つよう、保護者は同じ目線に立って対話をすることから始めてみてください。保護者が素直な態度で向き合えば、きっとお子さまはそれに応えてくれるはずですよ。
お子さまに「ありがとう」や「ごめんね」を伝えていますか?
人に何かしてもらったときには「ありがとう」と言う、間違ったことをしてしまったときには「ごめんなさい」と言う。それは人として当たり前のことであり、忘れてはいけないことですよね。 子育ての中で、意識してよく言い聞かせているという保護者も多いのではないでしょうか。感謝の言葉と謝罪の言葉を素直に言えるお子さまに育てるには、保護者の態度が大きく関わってきます。
もし勘違いをしてお子さまを叱ってしまったとき、お子さまに対してきちんと謝っていますか?「仕方がない」と言い訳をして流してしまったら、お子さまはどう思うでしょうか。
お子さまは、保護者の態度をよく見ています。「ありがとう」や「ごめんね」をきちんと伝えれば、自然と感謝の心をもち、間違ったときはちゃんと反省できるお子さまに育ちます。まさに、お子さまは保護者の態度を写し出す鏡として、子育てのヒントを与えてくれるのです。
「素直でいい子」がよいとは限らない?
「こういう子に育ってほしい」という気持ちは誰にでもあるものですが、型にはめ過ぎるのも注意が必要です。言うことを聞いたから「素直でいい子」とほめるのは、お子さまにとって逆にプレッシャーとなる場合もあります。自分はこうでなくてはいけないと、いい子を演じるようになることもあるからです。
お子さまをのびのびと育てるには、どのような反応が返ってきても、冷静に、そしておおらかな気持ちで受け止めることが大切です。豊かな人間性を育むために、長所も短所も丸ごと受け入れてあげてください。
そうすれば、「いい子」にとどまることのない、味のある人間へと育っていくはずですよ。
お子さまは自分の気持ちをいろいろな方法で表現してきます。それはごく自然なことであり、素直に成長している証拠です。大事なのは、お子さまの反応をきちんと受け止め、向き合ってあげることです。
言うことを聞かないときは、まず自分自身の態度を振り返り、どのように接してきたか考えてみましょう。お子さまは、常に保護者の様子を観察し、自分に対する誠実さの度合いを敏感に感じ取っています。親子の日々のやりとりを大切にしながら、これからも温かく見守ってあげてくださいね。