言葉が遅い理由はいろいろある! 今すぐマネしたい言葉のシャワーの降らせ方
- 育児・子育て
お子さまの言葉の遅れが気になっているかたはいますか? 周りの子どもと比べてしまったり、育児書を見て不安になったり……。個人差があるといわれても、不安になるのが親心ですよね。言葉がゆっくりな理由は何なのか。保護者のかたの関わり方と合わせてみていきましょう。
言葉が遅い=発達障害というわけではない
言葉が遅いと、「もしかして発達障害なのでは」と思うかたもいるでしょう。でも、そうでありません。もちろんその可能性もありますが、あくまで原因の一つ。他にも、耳が聞こえづらかったり、舌や顎の筋力が弱くて発音しづらかったりと、さまざまな理由が考えられます。
また、言葉の発達は個人差も大きく、性格にも左右されるもの。大人の中にも、おしゃべりな人や無口な人がいるように、子どもにも個性があるのです。大人から見て「しゃべらない」からといって、「しゃべれない」とは限りません。理由は一つではないということを、まずは理解しておきましょう。
「言葉のシャワー」はさりげなく
さまざまな理由があるとはいえ、言葉が遅いのは気になってしまうもの。ゆっくり見守りながらも、何かしてあげたいですよね。そんな時は、日常的に「言葉のシャワー」を降らせてあげましょう。
でもこれは、言葉を教え込むということではありません。あくまで自然に、言葉を使ったコミュニケーションを取っていくということです。
・普段の生活で
普段無言で行っていることに、言葉を加えてみましょう。たとえば、食事を出す時。「今日はオムライスだよ」「〇〇ちゃんの好きなカレーだよ」など、ちょっとした一言をプラスしてあげます。
また、「いいお天気だね」「お腹空いたね」「眠くなっちゃったの?」など、心の中で思っていることも言葉にしてみましょう。難しく考えなくても、思ったこと、見たもの、やっていることを言葉にするだけでOK。小さいお子さま相手だと独り言になってしまうかもしれませんが、きちんと届いているはずですよ。
・遊びの中で
「絵本を読む」「歌をうたう」「手遊びをする」など、言葉を使う遊びはたくさんあります。楽しみながら無理なく言葉に触れられるよい方法です。
もちろん、手遊びや歌などはすぐ真似できるわけではありません。ただ体を揺すったり、じーっと見つめていたりするだけのこともあるでしょう。でも、それでOK。真似をしないからといって、聞いていないわけではありません。楽しいことは、きちんと記憶に残るはずです。
・家族以外との関わりで
お子さまがまだ保育園・幼稚園に通っていないと、家にこもりがち。無駄ではないとはいえ、一方的に話しかけるだけだと保護者のかたもストレスが溜まるでしょう。そんな時は、外に出てみてください。
公園や子育て支援施設、いつもと違う散歩コースでもOK。初めての人との関わりや見たことのない風景は新鮮です。子どもにとってよい刺激になり、発達を手助けしてくれるかもしれません。どこかに出かけた後、急に成長した気がするという経験、きっとあるのではないでしょうか?
叱ったり直したり先回りしたりはしないで
理由が何であっても、言葉の遅れを叱ってよいことにはなりません。「ちゃんとしゃべりなさい」と叱られたらストレス。しゃべらないことは、決して悪いことではありません。
また、がんばってしゃべったのに「そうじゃない」と直されたら自信をなくしてしまいます。もし言葉が間違っていても、「違う」と言わなくてOK。さりげなく「〇〇だね」と言い直すだけで大丈夫です。
ただし、先回りしすぎても逆効果になることがあります。子どもの気持ちをすべて保護者のかたが代弁してしまうと、しゃべる必要がなくなってしまうからです。質問したり、子どもの意見を聞きたかったりする時は、返事を急かさずにゆっくり待つことも大切になります。
まとめ & 実践 TIPS
お子さまがしゃべらないのは、もしかしたらまだその時ではないだけかもしれません。原因を探るのと同時に、言葉のシャワーをたくさん降らせてあげてください。ゆっくりでも、言葉が少なくても、大丈夫。保護者のかたがかける言葉は、決して無駄ではないはずですから。
出典:ベネッセ教育情報サイト「「あれっ! 言葉が遅れているかな?」と思ったら【前編】言葉の発達のメカニズム」
https://benesse.jp/kyouiku/201412/20141212-1.html
出典:ベネッセ教育情報サイト「「あれっ! 言葉が遅れているかな?」と思ったら【後編】子どもの言葉を伸ばす保護者の働きかけ」
https://benesse.jp/kyouiku/201412/20141226-4.html
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