手を使い、頭を使い、作り上げる。工作を通じて身につけられるもの

書く、塗る、切る、描く。手先を使い、頭を使い、作品を作り上げる「工作」を通じて、子どもが身につけられるのはどんなことでしょうか。最近はテレビゲームやポータブルゲームの普及により、ご自宅での工作の機会も減ってしまったかもしれません。この記事では、一般的に知られる工作のメリット、「指先が器用になる」といったことよりさらに深く踏み込み、改めて工作の意義について考えてみましょう。


さまざまな素材に触れることで物の扱い方を知る

 たとえば料理をするにしても、卵の殻の硬さを体で覚えていなければ、ただ「持つ」ということも難しく、「黄身を崩さないように卵を割る」ということもできません。さまざまな素材に触れ、それぞれの力加減や扱い方があるのだと知ることは、脳に良い刺激を与えるだけでなく、ひいては「物を正しく扱うこと」、「物を大切に扱うこと」につながります。普段の生活の中ではあまり触れることのない自然の木や砂、葉、そのほか和紙やさまざまな素材の糸など、細かいものも積極的に工作に取り入れましょう。なお、上記で触れた「卵の殻」などもいいですね。

 

 

「工夫」を超えた「機能の拡張性」についての思考力が身につく

 どんな工作にも一定のゴールがありますが、このゴールを自由に設定できるのが工作の素晴らしいところです。ゴールは単純な「工作物の完成」だけではありません。

 

「こういう機能があればもっといいかもしれない」

「こういう風に色や部品をつけることで、見る人に別の捉え方をしてもらえるかも」

 

 といった、「機能の拡張性」にまで踏み込むことができます。いわゆる「工夫」がさらに発展したものですが、この拡張性についての思考力は、大人になっても生活や仕事の中で必要とされる大切なものです。

 

 また、自分が設定したゴールをめざし、達成するまでの忍耐力を養う訓練もできます。誰かが設定したゴールをめざすより、自分が設定したゴールをめざすほうが、人はより力を尽くそうと思うもの。この忍耐力は他のシーンにおいても、子どもの中で生きるものとなるでしょう。

 

 

楽しさの中で養われる「集中力」の強さ

 人間が集中力を発揮するには、楽しさ、面白さが必要です。子どもにとって工作は比較的簡単に楽しさを見出すことができ、集中力を高める訓練をすることができます。これにより、苦手な勉強や作業をすることになった際にも、うまく楽しさや面白さを見出し、集中することにつなげやすくなるでしょう。

 

 ただし、工作も最初から高度な技術を必要とするものにしてしまうと、集中力を発揮する前に楽しさそのものが見出せなくなってしまいます。子どもの技術力に応じて簡単な工作から始め、段階的に難易度をあげていくようにしましょう。

 

 

 工作は、工作の範囲を超えた技術や思考力を身につける玄関口となるものです。親子の触れあいの中にうまく取り入れることで、お子さまには大人になっても役立つさまざまなことを身につけてほしいものですね。工作のできるイベントやワークショップも増えていますので、連休のおでかけ先候補としても考えてみてください。

 

 

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