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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 耳・鼻・のどに関すること
肺炎で入院して以来風邪をひきやすいうえに、少食で体重があまり増えなくて心配です。
9ヵ月のときに肺炎で入院して以来、風邪を引きやすく、2週間おきぐらいに熱を出します。同じころに急性中耳炎になり、以来滲出性(しんしゅつせい)中耳炎も治らない状態です。もともと食べることにあまり興味がなかったのですが、具合が悪いとまったく食べてくれず、最近は、食べる? と聞くだけで泣き出したり、逃げ出すようになりました。1日で食べる量はごはん5口ほどなので、散歩に行ったり、時間を変えたり、かたちを変えたり、声をかけないでみたりといろいろ試していますが、あまり効果はないようです。
母乳は大好きで、ほしくなるとシャツを引っ張り催促します。体重は7.3kgしかありません。こんな少食で大丈夫でしょうか? 断乳してしまった方がよいのか、今後どうしたらよいのかわからなくなっています。発達は、カタカタを押して歩くので順調と思っています。
発達もよさそうですし、母乳を併用しながらあまり食事を無理じいしないで、焦らずに様子を見てください。
ご相談のお子さんは、肺炎で入院したあとから熱を出すことが多いようですが、ちょうど同じ時期に熱の出る病気が重なったのだと思われます。肺炎のあとなどに体力が弱っているためか、その後熱を繰り返すということはときに見られることで、心配ないでしょう。
しかし、高熱を繰り返してなかなか治らないようなことが続くのであれば、病気が十分に治っていないか、免疫力が低下していることもありますので、原因を調べるうえでも小児科を受診した方がよいでしょう。
赤ちゃんが食べてくれないということはおうちのかたの最も心配なことのひとつです。
このお子さんの場合もおうちのかたが、時間を変えたり、かたちや種類を変えたりといろいろ苦労をされているようですが、とても適切な対応だと思います。これからもあきらめずに、焦らずに続けてください。入院して生活環境が変化したり、肺炎や中耳炎の薬なども飲まなければならない状態が続いたために食事の様子がかわったのかも知れません。
食べるという言葉を聞いただけで拒否反応をしているようであれば、おうちのかたの食べさせようという意欲の方が勝っているのかもしれません。少し間をおくことも大切です。
断乳するのではなく、食べないときは母乳も併用しながら、食べることを楽しむように焦らずに時間をかけて食事をするようにしてください。そして好きな食べ物を見つけて、それを中心にいろいろと種類を増やすようにしていくとよいでしょう。
ご相談からは生まれたときの体重がわかりませんが、現在の体重が7.3kgでやや少ないようですので、今後もこれ以上体重が増えないようであれば、小児科を受診してみてください。