【Q&A】大学入試の基礎知識「大学入学共通テスト」とは? センター試験からどう変わる?

従来のセンター試験に代わって2021年1月に初めて実施される「大学入学共通テスト」。大学入試改革が謳われ、記述式の導入や英語民間試験の成績を採用するなどが検討されていたものの、大きな変更は見送りとなりました。改めて、大学入学共通テストとはどういうテストなのか、センター試験との違いは何かについて確認しておきましょう。

この記事のポイント

「大学入学共通テスト」は誰が受ける?

大学入学共通テストを受験する対象として、国公立大の一般選抜受験者は原則受ける必要があります。また、多くの私立大でも大学入学共通テスト利用方式を設定しているため、私立専願の場合でも受験した方がチャンスは広がります。さらに学校推薦型・総合型選抜の合否判定に大学入学共通テストが課される場合もあります。つまり、国公立・私立、学校推薦型・総合型選抜、一般入試問わず受験した方がよい試験であると言えます。実際、2021年度の大学入学共通テストの出願者数は53万5244人と、現役生の約2人に1人が受験する大規模な試験となっています。

入試日程・スケジュールは?

2021年度入試は、2021年1月16日、17日の2日間で実施され、さらに新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れを学校長に認められた人を対象とした第2日程(1/20,31)と特例追試験(2/13,14)を実施予定です。
自己採点後、国公立大2次試験に出願(1/25~2/5)。この間にどの大学を受験するのか決定する必要があります。2021年度の詳細な入試スケジュールは以下の通りです。

出題科目数、時間は?

6教科30科目のうち、受験する予定の大学が指定する科目を受験します。特に理科は、事前に申請した、A: 理科①から 2 科目、 B: 理科②から 1 科目、 C :理科①から 2 科目及び 理科②から 1 科目 、D :理科②から 2 科目のいずれかのパターンで受験し、受験する大学によっては入試科目を限定する場合もあるため、科目の選択方法に注意が必要です。また、地理歴史・公民や理科②で「2科目受験」をする場合、どちらの科目を先に解答するかも出願に大きく影響するため、確認が必要です。
2021年度大学入学共通テストの時間割は以下の通り。1日目は文系科目、2日目は理系科目の試験が行われます。

※「倫理、政治・経済」は、「倫理」と「政治・経済」を総合した出題範囲です。
※※理科のグループ①については、1科目のみの受験は認められません。(大学入試センター公表資料より)

解答形式は?

すべてマークシート方式。自己採点した結果をもとに国公立大の出願を決めることになるため、マーク模試などを利用して自己採点の練習をしておくと安心です。

難易度は?

大学入学共通テストで求められるのは、大学で学ぶための基礎力となる知識や思考力・判断力・表現力。教科書を土台とした基礎・基本が大切なのはセンター試験と変わりませんが、その知識を日常生活や社会で活用できるよう、これまでより深い理解が求められる問題となると予想されています。

結局、センター試験とどう変わる?

センター試験からの変更点は次の通り(出題に関する内容は一部予想)となっています。

・「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」の試験時間が60分→70分に変更。
・「理科②(物理、化学、生物、地学)」の選択問題がなくなる。
・英語の出題内容の変更(「リーディング」と「リスニング」になり、発音・アクセント・語句整序等の単独問題はなくなる、設問文も英語になる等)、リスニングの第3問以降が2回読みから1回読みに。「リーディング」と「リスニング」の配点も、これまではリーディング200点・リスニング50点だったのが、リーディング100点・リスニング100点の同配点に。ただし大学ごとに入試でのリスニングの比重は異なる。
・解答が前問の解答と連動して正答の組み合わせが複数ある問題(連動型問題)や複数の解答を含んだ選択肢を用意する問題など新しい形式のものが出題される場合がある、実用的な文章からの出題やその教科の知識だけでは解けない問題が増えるなど、思考、判断、表現力を問う問題が増える見込み。

まとめ & 実践 TIPS

大学で学ぶための基礎力を問う大学入学共通テスト。これまで以上に深い思考力・判断力・表現力が必要になりそうですが、土台になるのは教科書を中心とした基礎基本であることはこれまでと変わりありません。初年度となる2021年の大学入学共通テストにより注目して違いを体感し、これからの時代に求められる力を把握しておきたいものです。

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進研ゼミ高校講座

1969年以降、50年以上にわたり自宅学習用教材として多くの高校生に愛用されている通信教育。
高校別の授業・テスト対策教材や約200大学、9万問の入試分析から生まれた志望大レベル別プランが特徴。
着実に基礎力の積み上げができるテキスト教材、記述力を引き上げる赤ペン先生指導の添削課題、学校の予習復習や暗記の効率化に役立つアプリも魅力。

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