共学校人気に陰り!? 2019年7月四模試の分析と2020年入試予想【中学受験】
2019年7月四模試の志願者数による分析と2020年入試予想について、森上教育研究所がお伝えします。
中下位ランクは受験者数大幅減少!? 共学校も敬遠されて減少か
2019年7月の四模試志願者数前年対比の予想は、99.1%です。ただし、STk模試に関しては10%以上と大幅に減少していますので、通例にならってこのデータを除外すると(データとして異常な場合は、除外するのが通例です)、前年対比102.6%となります。ということは、昨年よりさらに増えるということになり、2020年入試の受験者数は引き続き増加しそうです。
・学校8ランク(※)では、中堅層が増加、中下位層が大幅な減少と予想されます。中下位層については、今回は7月の模試なので、9月以降の模試で受験者が増える可能性もあります。
※四谷大塚の偏差値で、A=65以上、B=64~60、C=59~55、D=54~50、E=49~45、F=44~40、G=39~、H=非エントリー校に分類。
・学校種別では、男子校が増加で女子校が微増の横ばい、共学校は減少の予想です。今まで人気のあった共学校は敬遠されて減少に転じるのでは、と考えます。
・学校の所在地で見ると、神奈川・東京23区では増加、多摩地区では減少の予想です。
・付属校・進学校・半付属校別で見ると、進学校・半付属校が増加、付属校が減少と予想しました。これは、付属校はここ3年増加を続けてきました。しかし、倍率は5~6倍と高止まりしており、敬遠される可能性があるのと、付属校に比べて進学校の倍率は高くても3倍なので、合格しやすいところに受験生が流れる可能性があるためです。
志願者数は中堅に受験者が集中、下位層の学校は減少気味に
次いで、2019年7月四模試志願者数前年対比の分析です。
・学校8ランクでは、C・Dランクは増加傾向ですが、B・Eランクは横ばいで、A・F・G・Hランクは減少傾向です。特に、G・Hランクの減少は大きいことがわかりました。
・学校種別では、男子校は増加していますが、女子校は横ばいで、これまで増加傾向が続いていた共学校が顕著な減少となっています。
・学校の所在地で見ると、東部東京で減少しており、その他の所在地ではほぼ微減の横ばい傾向です。
・付属校・進学校・半付属校別で見ると、3種ともほぼ横ばい傾向で、進学校がやや減少傾向、半付属校がやや微増傾向であることがわかります。