お子さまを参加させる場合の注意点[学校説明会の上手な参加の仕方 第3回]
中学生は高校の生活イメージだけで選びがち
高校受験は本人が主役なので、どうしても本人が在学する予定の高校3年間の生活だけをイメージして学校を選んでしまいがちです。「校舎がきれい」「制服がかわいい」「学校生活が自由で楽しそう」……といったことに視点が置かれてしまいます。
本人が生活する3年間ですから、それらも重要な要素には違いありませんが、親としては、本人が気付きにくい先生の質、カリキュラムの充実度、使用教材のレベル、学納金、それ以外にかかる費用、入学金の延納制度(返還制度)の有無といったことにまで目を向けたいものです。
保護者がいいと思った学校にだけ行かせる
子どもの受験勉強のモチベーションを上げるためには、文化祭に行かせることがいいといわれています。そして実際に行かせるご家庭も多いのですが、子どもは文化祭などに出かけて、自分が興味のある部活のブースで、先輩から「来年来いよな。待ってるぜ」などと声をかけられると、すぐその気になってしまい、その学校だけしか視野に入らなくなってしまうということがよくあります。
ですから、事前に保護者が学校説明会に足を運び、「ここなら入学させてもいい」と思ったところにだけ行かせるようにするといいでしょう。
文化祭は「非日常」と考える
保護者からしばしばこんな話を耳にします。「○○高校の文化祭に行ったら、生徒が大騒ぎしていたのであきれて、志望校からも外した」「他校から来た生徒とメールアドレスを交換することにばかり夢中になっているなんて、その程度の学校かとガッカリした」……。
が、考えてみてください。文化祭は、いみじくも「祭」とあるように、高校生にとってはお祭りの日なのです。この日は地味な普段着から晴れ着に着替える日なのです。ハメをはずして当然なのです。ハジケていても大目に見ようではありませんか。
ですから、この日の様子で普段の学校生活まで判断しないでいただきたいと思います。